【ERPの最新動向 Vol.2】バージョンアップでさらに使いやすく! ユーザー目線で全方位サポートを実現する「SMILE」シリーズ (後編) | RBB TODAY

【ERPの最新動向 Vol.2】バージョンアップでさらに使いやすく! ユーザー目線で全方位サポートを実現する「SMILE」シリーズ (後編)

エンタープライズ ソフトウェア・サービス

大塚商会 マーケティング本部 部長 石井ふみ子氏
  • 大塚商会 マーケティング本部 部長 石井ふみ子氏
  • SMILE BS、CRMパッケージの概要。オリジナルの入力画面や帳票出力を作成できる。他システムとの連携もスムーズに行える
  • SMILE BS、CTIパッケージの概要。電話着信時にPC画面へ顧客情報を表示、過去履歴を見ながらの対応、販売・文書管理との連動も可能
  • SMILE BSとeValueの連携。基幹系と情報系の相互活用が行える点が最大の強み。伝票申請、経費、人事諸届、マスタ申請の承認などが可能
  • 内部統制機能の一例。SMILE BSでは、必要に応じてマスターや伝票などの詳細な変更履歴を残せる。変更管理機能は抑止力にもつながる
  • SMILE BS最新版の目玉。販売系の汎用在庫機能を強化。在庫の管理場所と計上方法を組み合わせ、委託・受託・預け・預かり管理に対応
  • SMILE BS最新版の会計系でも強化された外貨管理機能。取引発生時の為替レートで円換算を行い、通貨別/取引先通貨別の取引明細を管理
  • ASPサービス「たよれーる給与」でペーパーレス化。明細書送付をやめて経費削減に結び付けられる。SMILEとセットで利用すると効果的
 SMILE BSは総合ERPパッケージだが、特に販売管理に対して強いという特徴をもつ。そして販売から、会計、人事・給与のほか、CRM、CTIとも統合運用が可能となっている。会計では、プロジェクト管理をオプションで提供しているパッケージも多い。しかし会計側でプロジェクト・原価管理を行うと、得意先とのやりとりが厳しくなる。SMILE BSでは販売側から会計側に容易に連携できるため、期末に経費の原価に振り替えるなど、きめ細やかなやり取りもスムーズに行える。

 また、SMILE BSの大きな強みは、第1回目でも紹介したとおり、基幹系と情報系の相互情報の活用がスムーズに行える点だ。例えば何か経費を使いたいとき、同社の情報系ソリューション「eValue NS」のフローに承認処理を流し、最終的な承認データをSMILE BS側に受け入れる。このように承認フローが基幹系としっかり紐づいているため、内部統制も万全になる。もちろん基本的な内部統制機能として、処理/所属/データ項目の単位で実行権限を付与したり、いつ誰がどんな操作をしたのか、すべての処理をログで詳細に記録して確認もできるので安心だ。

 実は、SMILE BSはこの5月にバージョンアップし、最新版の7.6になった。BSになって6回目の刷新だ。今回の目玉機能の1つに、販売では「汎用在庫機能」の強化がある。在庫の保管場所と資産の所在を組み合わせることで、委託・受託・預け・預かり管理等、様々な形態に対応したものだ。1つの商品に対して複数のロケーション管理を行ったり、他社倉庫にある自社資産や、自社倉庫にある他社資産を管理するなど、在庫形態に合わせて柔軟にシステム化することが可能だ。

 石井氏は「通常の業務では、自社に在庫を持ち、仕入れ商品を倉庫で保管します。売上げが成立したら出荷するわけです。自社資産しか扱わない販売管理なら問題ありませんが、業種によっては委託商品を倉庫に置き、売れたら実際に会計上の取り引きが発生する場合があります。食品関係などでは得意先店舗が狭いため、販売した商品を一時的に預かっておくこともあるわけです」と説明する。こういうケースでは、すぐに棚卸資産として計上できないため、煩雑な処理をしなければならず、管理コストも膨れあがる。他社の販売パッケージでは、預かり管理の業務フローを直接つくり込んで対応しているが、少し形態が変れば、またカスタマイズしなければならない。汎用在庫機能では「この商品は預かっている在庫で、自社倉庫の中にある」というように、資産が誰のものか、所在はどこか設定していくことで、カスタマイズを一切せずに、在庫帳票等適正に出力できるのだ。

 最新バージョンでは、会計も機能強化が図られている。外貨管理機能では、取引発生時の為替レート(最大9種類)で円換算を行い、通貨別または取引先通貨別の取引明細と実績を管理することが可能だ。決算時レートで評価替えを実施し、生じた換算差額を当期の為替差損益仕訳として一括生成。輸入/輸出に関してはファミリー製品(輸入業務管理システムなど)をシームレスにつなげて、互いのパッケージでデータベースへ直接の読み書きができる。これらの機能により、海外取引先との商売のある企業での運用も容易になった。

 人事・給与の強化では、あらかじめマスタデータ間の項目ごとの関連性をパターン設定し、それをベースにしたマスタメンテナンス作業のチェックが行えるようになった。これは資格手当や役職手当の変更などに効果を発揮するという。変更の前後を一覧で確認することも可能で、より便利かつ確実にユーザーの運用をサポートする。こういったMDM(マスタデータマネジメント)関連の重要性は、近年とみに叫ばれるようになっているものだ。

 人事・給与は売上げも堅調だ。最近では人事・給与サービスをクラウド化する動きもあるが、やはり柔軟性がないのが弱点。「決められた勤務形態なら問題ありませんが、変則勤務が多い業種では、決め打ちの項目だと適用できないケースもあるため、ここでもSMILE BSの自由度の高さがアドバンテージになります」(石井氏)。またSMILE BSとセットで利用されるASPサービス「たよれーる給与業務支援サービス」も好評で、「パスワードを入力し、掲示板から給与明細を確認できるサービスです。SMILE BSの人事・給与からシームレスな連携が可能です。社員数の多い企業ではペーパーレス化や明細書送付をやめて経費削減に結び付ける狙いがあり、いま大変うけています」とのこと。

 SMLIE BSは、こういった業務視点のみならず、経営視点で企業の競争力をアップさせることにも一役買っている。人事では、適材適所に戦略的に人を配置できるように社員情報を管理。財務では、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などをリアルタイムに出力したり、月次・四半期ごとの決算報告も可能だ。さらに経営状況を見える化し、知りたい情報を1つの帳票にまとめてレポーティングする。ビジネスインテリジェンスでは、次世代BIツール「QlikView」を用意し、SMILE BSのテーブルを横断的にViewとして表示させ、帳票の主だったデータをグラフ化したり、ダッシュボードで会計・販売・給与などの細かい分析をカバーすることが可能だ。

 このように全方位にわたり、ユーザー本位でERPに関する機能をサポートしているSMILE BSだが、「今後も進化の速度を緩めず、きめ細やかさや使い勝手のよさを追求するという大きなテーマに向けて、改善をつづけていきたい」(石井氏)という。いまやERPは中堅・中小企業にとっても必要不可欠なものになった。しかし基幹系を導入する際には、「入れて終了」ということはない。企業の成長、時代の変化とともに常に進化していく製品が求められているのだ。
《井上猛雄》

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