富士通とNICT、スマホによる「視覚障がい者歩行支援システム」の技術を開発 | RBB TODAY

富士通とNICT、スマホによる「視覚障がい者歩行支援システム」の技術を開発

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システム構成図と利用イメージ
  • システム構成図と利用イメージ
  • スマートフォンの表示画面例
 情報通信研究機構(NICT)と富士通は2日、「UWB測位システム」と「スマートフォン」を組み合わせた「視覚障がい者歩行支援システム」の技術を共同開発したことを発表した。

 現在、GPS機能を備えた携帯端末を用いて、目的地までの道を音声案内する視覚障がい者向けシステムが開発されているが、屋内環境では利用できないという欠点があった。そこでNICTと富士通は、屋内測位で高い精度を発揮している「UWB(Ultra Wide Band)測位システム」を使った技術に着目し、新しい支援システムを開発した。

 UWB(超広帯域)では、非常に広い周波数帯域幅にわたって電力を拡散させ、低い電力密度をもって通信および測距測位を行うことができる。電力を抑え周波数を重畳して利用することにより、他の無線システムとの共存も図れるという。

 今回開発された「視覚障がい者歩行支援システム」は、「Impulse Radio型UWB(IR-UWB)技術」の測距特性を利用し、屋内エリアにインフラとして配置された複数の「基地局」と、同じエリア内にいる利用者または目標物が用いる「移動局」、そして、システム全体を制御する「制御端末」で構成されている。「基地局」が、同エリア内の2つの「移動局」(利用者と目標地点)の基地局からの距離を30センチメートル以下の誤差で測定し、「制御端末」がその位置情報をリアルタイムに特定する。情報は、Bluetooth経由でスマートフォンに転送され、専用アプリケーション(地図ソフト)に表示されるとともに、目標地点に到達するまでの歩行方向と歩行距離が、音声で案内される。

 今後は、進路上の障害物を検出するセンサーなどと連携したシステムを構築することによって、視覚障がい者向けの支援分野の技術開発をさらに進めていくとのこと。また自治体庁舎内や病院での案内・誘導といった、安心・安全の向上や、博物館・美術館・図書館・ショッピングモールなどでは、場所に応じたコンテンツを提供するなど、屋内案内サービスへの応用も検討されている。
《冨岡晶》

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