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キーワード「プチ」、ブームの背景は“コスパ意識の高まり”……「プチバン」が今年ブレイク?

エンタメ 調査
「プチ」利用者のコスパ評価が「高い」が7割以上
  • 「プチ」利用者のコスパ評価が「高い」が7割以上
  • 9割以上の人が、商品やサービスを購入する際に“コスパ”を意識
  • 「プチ」商品・サービスの利用意向は約7割
  • コスパの評価基準は「機能や性能」「使い勝手のよさ」が上位
  • 住宅・クルマなど高額消費財ほどコストパフォーマンスを強く意識
  • 夏のボーナスでもコスパ意識が浸透
  • 消費生活アドバイザーの和田由貴氏
 プチプラコスメ、プチ家電、プチ旅、プチギフト、プチバン、プチスイーツ、プチぜいたくグルメなど、ここ数年、キーワード「プチ」を冠したさまざまな商品やサービスが登場している。その背景には、「コストパフォーマンス」に対する意識の高まりがあると見られる。

 アイシェアは19日、「コストパフォーマンス(コスパ)の定義と消費者評価」に関する調査結果を発表した。調査期間は6月1~3日で、「コストパフォーマンス」という言葉を認知している20代~60代男女1204名から回答を得た。さらに、アンケート結果について、消費生活アドバイザー和田由貴氏に話を聞いている。

 まず、商品やサービスを購入する際に「コストパフォーマンス」を意識するかどうかを聞いたところ、「強く意識する(32.6%)」と「まあまあ意識する(61.6%)」を合計した“意識層”が94.2%となり、高い結果となった。続いてこれらコストパフォーマンス意識層に、「ここ数年間の間でコストパフォーマンスに対する意識が高くなったか」と聞くと、「とても高くなった(11.8%)」「どちらかというと高くなった(38.0%)」を合わせて、ほぼ半数がここ数年での変化を実感していることも明らかとなった。

 商品・サービス別にコストパフォーマンスに対する意識度合いを4段階評価(強く意識する/まあまあ意識する/まったく意識しない/わからない)で聞いたところ、「強く意識する」の回答が多かったのは「住宅(賃貸を除く)」46.5%や「自動車」40.9%などの高額消費財が圧倒的に高かった。そのほか「強く意識する」の回答が多かった商品としては、「パソコン」37.6%、「家電」(白物家電=32.8%、黒物家電=32.1%)、「携帯電話」25.4%などがあげられた。一方で「ブランド品」14.6%、「貴金属・宝飾品」15.4%など、高額商品であっても必ずしもコストパフォーマンスを強く意識していないカテゴリーも存在した。なお商品・サービス別にコストパフォーマンスの評価基準について聞いてみたところ、多くの商品・サービスで「機能や性能」「使い勝手のよさ」を重視する傾向が強かった。

 そして、「プチ」がつく商品・サービスについて、どれだけの人が知っているかを聞いたところ、「知っているしよく使う」2.7%、「知っていて購入・利用したことがある」16.8%、「知っているが購入・利用したことはない」49.3%となり、合計68.8%が認知者となった。「プチ」がつく商品・サービスの利用者にコストパフォーマンスが高いと思うか評価を聞いたところ、「とてもコストパフォーマンスが高いと思う」12.4%、「まあまあコストパフォーマンスが高いと思う」59.4%と、高評価が71.8%となった。

 「プチ」商品・サービスの購入・利用経験者に対して、興味・関心がある「プチ」商品・サービスを聞いたところ、「プチスイーツ」42.3%、「プチ旅」39.7%、「プチぜいたくグルメ」35.5%、「プチプラコスメ」31.2%の順となっている。また今後「プチ」化を推進してほしい商品・サービスを聞いたところ、「高級レストラン」25.3%、「パソコン」21.1%、「黒物家電」19.3%、「自動車」16.1%と、コスパ意識の高かった高額消費財が上位に並んだ。

 今年の夏のボーナスでも、どんな商品やサービスを購入するかを聞いてみたところ、「不要な出費を抑え、必要十分な要素を確保した商品やサービスを購入する」が75.0%で、「少し贅沢をして、必要十分以上の要素までを確保した商品やサービスを購入する」22.8%、「思い切り贅沢をして、必要十分を大きく上回る要素を確保した商品やサービスを購入する」2.3%を大きく上回った。

 消費生活アドバイザーの和田由貴氏は、今回の調査結果を受け、「今女性誌などでは、プチプラコスメ、プチグルメ、プチ旅行といった商品が頻繁に取り上げられていますが、生活必需品ではないにしても生活に潤いを与えるものが高コスパ化し大きな支持を得ています。さらに、クルマや住宅、家電など、スペックや価格が重視されるものに高コスパを求める消費者が増え、プチバンやコンパクトマンション、プチ食洗機やプチドラムといったプチ家電などの商品が登場しており、これらのジャンルにも“プチ化”のブームの波が来ています」とコメント。今後の「プチ」展開については、「調査結果にもあるように、高額消費財ほどコストパフォーマンスを強く意識する傾向の中、最近クルマではミニバンよりも小さいけれど、同等の機能を持つコンパクトカーのプチバンが話題で、使い勝手や機能はそのままの高コスパ商品であるとして注目を集めています。今後は、トヨタやホンダなど各メーカーからプチバンを続々と投入する予定という情報もあり、今年ブレイクする兆しを見せています」と予測した。
《冨岡晶》
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