富士通、「光ファイバー超多点温度センシング技術」を用いた消費電力最適化トライアルを実施 | RBB TODAY

富士通、「光ファイバー超多点温度センシング技術」を用いた消費電力最適化トライアルを実施

 富士通は11日、データセンター室内の温度分布のリアルタイムで精緻な可視化を実現し、その結果を用いて空調消費電力を最適化するトライアルを、東北電力と東北インフォメーション・システムズの協力のもと、実施したことを発表した。

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天井付近の温度分布の変化
  • 天井付近の温度分布の変化
  • 富士通ネットワークソリューションズ「光ファイバー温度測定システム」
 富士通は11日、データセンター室内の温度分布のリアルタイムで精緻な可視化を実現し、その結果を用いて空調消費電力を最適化するトライアルを、東北電力と東北インフォメーション・システムズの協力のもと、実施したことを発表した。

 トライアルの実施期間は2012年2月より2012年3月までで、データセンターのサーバラック約120台の前面および背面、サーバラック設置個所の2重床下、サーバルームの天井近傍ほぼ全面(光ファイバーを50cm間隔で平行に敷設)を、「光ファイバー温度測定システム」測定した。

 温度分布の可視化には、富士通研究所が開発した光ファイバーを用いた「超多点温度センシング技術」を適用しており、データセンターへの大規模な導入では、世界初とのこと。この技術は、光ファイバーを温度センサーとして活用し、リアルタイムで正確に温度分布を把握できるもので、10cm間隔での温度測定が可能。今回のトライアルでは、温度センサーとなる1本の光ファイバーを、サーバラックの前面・背面、天井面、床下に敷設し、データセンター内の温度分布を精緻(10cm間隔)かつリアルタイム(30秒ごと)に測定した。

 その結果、天井付近の一部に熱溜まりが発生、その暖気の一部がサーバラックの吸気面に回り込み、ラック上部が高温化していること、隣接するサーバラック間で暖気が冷気と混ざり合い、吸気面に供給される冷気の温度が上昇していることが明らかとなった。可視化された温度分布をもとに、データセンター室内空調効率の大幅な改善を実現し、一年間の電力消費の約20%にあたる最大35万キロワット時(kWh)の電力、CO2換算で120トン(t)の削減が見込めるという。

 なお、本製品は、6月13日~15日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2012」にて、デモを交えて紹介される予定。
《冨岡晶》

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