富士通は23日、ビッグデータの活用を支援するソフトウェア製品を開発し、新たに「Big Data Platform」「Big Data Middleware」に体系化したことを発表した。クラウドサービスで提供している技術をオンプレミス向けに製品化し、提供を開始する。
新たに開発されたのは、複合イベント処理製品「Interstage Big Data Complex Event Processing Server V1」、エクストリームトランザクション製品「Interstage eXtreme Transaction Processing Server V1」の2製品。またデータベース製品「Symfoware Server V11」も強化されたとのこと。
ビッグデータ活用の標準技術である並列分散処理や複合イベント処理を行う製品群を「Big Data Platform」、利用シーンに応じたビッグデータ活用の製品群を「Big Data Middleware」とし、順次グローバルに製品を提供する。これらの製品群は、ビッグデータ活用のクラウドサービス「データ活用基盤サービス」での実践で得た技術、運用ノウハウを、オンプレミスでより使いやすいソフトウェアとして製品化し、提供するとのこと。
導入・設定のための「スマートセットアップ」、統合監視や一括操作などの運用を簡単にする「スマートオペレーション」といったスマートソフトウェアテクノロジーの独自技術を採用。分散ファイルシステム(PRIMECLUSTER)、イベントを絞り込む高速フィルター技術(Interstage Shunsaku Data Manager)、高速なインメモリデータ管理技術(Primesoft Server)などの独自技術も盛り込まれている。一方でビッグデータ活用の主要なツールに対応したオープンなインターフェイスを採用し、「Informatica PowerCenter」などのパートナー製品や、「Apache Mahout」などのOSSと連携し、業務に合わせたシステム構築が可能とのこと。
《冨岡晶》