初のスマホ向け放送局「NOTTV」4月開局……どう使う? どんな番組がある? | RBB TODAY
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初のスマホ向け放送局「NOTTV」4月開局……どう使う? どんな番組がある?

ブロードバンド フォトレポート
番組内容は多岐にわたる。
  • 番組内容は多岐にわたる。
  • 初のスマホ向け放送局「NOTTV」4月開局……どう使う? どんな番組がある?
  • 初のスマホ向け放送局「NOTTV」4月開局……どう使う? どんな番組がある?
  • 16日に発表された NOTTV対応端末ドコモ タブレット MEDIAS TAB N-06D
  • 電子番組表
  • ドコモ タブレット MEDIAS TAB N-06D
  • ニュース専門チャンネルとしてNOTTV NEWSがあり、「TBSニュースバード」(2012年4月〜10月)、「日テレNEWS24」(2012年11月〜2013年3月)を24時間完全同時放送する。
  • ドコモ タブレット MEDIAS TAB N-06D(下)とdocomo NEXT series AQUOS PHONE SH-06D
 mmbiは16日、V-Highマルチメディア放送「モバキャス」で4月1日より放送を開始する「NOTTV」についての記者会見を都内で開催した。

 モバキャスは、2011年7月に停波した周波数帯の一部(170~222MHz)を活用し、モバイルデバイス向けの高画質放送を提供するもので、「ISDB-Tmm」と呼ばれる規格を採用している。

 mmbiはこのうち207.5~222MHzの周波数帯(13セグメント)を利用しており、昨年開催されたCEATECにおいて「NOTTV」として発表され、16日の会見で詳細なプログラムやサービス展開が明らかにされた。解像度は720×480ドット/30fps。4~5インチ程度のスマートフォンで見るには最適なサイズといえる。


■NOTTV視聴はアプリが必要、非対応端末はアプリもインストール不可

 利用に際しては、モバキャス対応の端末から専用アプリを起動して視聴する。同日発表された対応端末についてはプリインストールされており、今後発売される対応端末についても原則としてプリインストールされるという。また非対応端末については、「アプリマーケット上で端末IDなどを判別して、アプリそのものをダウンロードできないようにする」ということで、非対応端末ではNOTTVアプリのダウンロードも不可能になるという。

 サービスは当面月額課金で、ドコモのキャリア課金か、NOTTVでのクレジットカード決済となり、Googleアカウントなどの決裁には対応しない見込みだ。また半年ごと、または1年間の長期視聴割引についても現状では予定はないとのこと。

 申込は全国のドコモ販売店または対応端末のNOTTVアプリからも契約可能だ。


■“放送”ならではのライブ重視と「あとから見られる」蓄積型放送

 次にサービス展開だが、NOTTVのチャンネルは3チャンネル構成。「NOTTV 1」「NOTTV 2」「NOTTV NEWS」となり、NOTTV 1で3セグメント18.2G、NOTTV 2で3セグメント15.2G、そしてNOTTV NEWSで2セグメント12.1Gの伝送容量となる。のこりのセグメントのうち4セグメントは「蓄積型放送」向け(後述)として確保され、1セグメントは電子番組表(EPG)や制御用信号にあてられる。

 16日に発表されたリアルタイム放送の番組表によれば、NOTTV 1では生放送の長時間番組中心の構成になっており、押切もえさんや加藤夏希さんらが曜日別に司会を担当する7時間の生放送番組「notty★LIVE」もこのチャンネル。また、NOTTV 2ではスポーツなどの録画放送や海外ドラマ、エンターテインメント系の番組がラインナップする。

 また、NOTTV独自の特徴となるのが「蓄積型放送」とよばれるタイムシフト放送。これは、予め登録しておくことで自動的に見たい番組が端末内に一時保存されるというもの。「録画」という呼称ではないのは、一定の視聴期限が設けられているためで、期限が来るとアプリ内にキャッシュされたコンテンツは閲覧不可能になる。またNOTTVは録画には非対応となっている。この蓄積型放送では、映像だけでなく、新聞や書籍、雑誌なども登録しておくことで自動で配信するという。

 なお、蓄積型放送を端末への配信中に途中で放送圏外へ移動してしまった場合は、「コンテンツの80%以上が蓄積されていれば、のこりは通信で取得する」(説明員)とのことで、その場合はかなりのデータサイズとなるため、NOTTVを利用する際にはパケット定額プランへの加入を強く推奨しているという。

 なお蓄積型放送のデータサイズはコンテンツの内容に依存するが、基本的にはアプリの初期設定時にNOTTV用のキャッシュを保存する場所を指定しておくとのこと。


■実用性に配慮した使い勝手と強力なコンテンツラインナップ

 「生放送」「ニュース」「オリジナル番組」「音楽」「調達番組」「地上波番組連動」「蓄積型放送」「災害対応」などのプログラムの柱を掲げて展開していくことを紹介。ソーシャルメディアとの連携や、モバイルデバイスのならではのアクセスのしやすさといった通信端末のメリットを考慮にした活用法を紹介した。

 番組内容は多岐にわたる。スポーツではJリーグやプロ野球の中継や「プロ野球ニュース」、そしてゴルフ関連ニュースなど、音楽ではミュージッククリップ集や内外チャート、「MTV Unplugged」などライヴが充実。バラエティはNOTTVの目玉番組である7時間の大型生放送「notty LIVE 7時間!」を初めとして、SNS連動番組「ソーシャル@トーク#エンダン」、他にもアニメ、アイドル、ファッション、恋愛、韓流芸能などなど。ドラマは、フジテレビとの共同制作によるオリジナルドラマや、米国の人気スパイアクション「Undercover」、渡辺謙主演の時代劇「御家人斬九郎」などを厳選。このほか映画、趣味・実用番組に加えて電子書籍として「DIME」や「東京ウォーカー」の電子版を配信する。

 またニュース専門チャンネルとしてNOTTV NEWSを用意し、「TBSニュースバード」(2012年4月~10月)、「日テレNEWS24」(2012年11月~2013年3月)を24時間完全同時放送する。

 mmbiの小牧次郎常務取締役によれば、「今後、スマートTVは1画面でネットコンテンツとテレビ放送を切り替えて視聴するものではなく、スマートフォンやタブレットとテレビのコンテンツが連動するダブルスクリーン方式が主流になる。従来のテレビ放送局とも積極的に連携していきたい」と述べ、従来のテレビ放送とは競合関係になるのではなく、mmbiによってスマートTVを補完するサービスイメージを描いていることも明らかにした。
《北島友和》
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