【インタビュー】「Androidにはヒーロー端末が必要」……KDDI菊池氏 | RBB TODAY

【インタビュー】「Androidにはヒーロー端末が必要」……KDDI菊池氏

 スマートフォンやタブレットは差別化が難しいと言われる中で、KDDIはAndroid端末の展開についてどう考えているのか。KDDI プロダクト企画本部 パーソナルプロダクト企画部 パーソナル商品 戦略グループリーダー 課長補佐 菊池正和氏に話を聞いた。

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KDDI プロダクト企画本部 パーソナルプロダクト企画部 パーソナル商品 戦略グループリーダー 課長補佐 菊池正和氏
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  • htc EVO WiMAX ISW11HT
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  • Android OS 3.0搭載「Motorola XOOM」
 スマートフォンやタブレットは差別化が難しいと言われる中で、KDDIはAndroid端末の展開についてどう考えているのか。KDDI プロダクト企画本部 パーソナルプロダクト企画部 パーソナル商品 戦略グループリーダー 課長補佐 菊池正和氏に話を聞いた。

――KDDIのスマートフォンは、おサイフケータイやワンセグなどを搭載した国内端末のほかに、htc EVOやMotorola XOOMのような海外端末もラインアップに取り入れています。海外端末を選択する基準は?

菊池氏:EVOやXOOMをリリースしたことで、海外端末と国内端末を併存させていく戦略を本格的に進めていく姿勢を打ち出していきます。KDDIとしてリリースする海外端末としては、旬のトレンド/デバイスをいち早く日本のお客様にお届けするというスタンスで選んでいます。その際は、WiMAXを搭載しているなど他社にはない特徴があるという点も評価の軸となります。

――Motorola XOOMには3G機能が搭載されていない点が話題となりました。

菊池氏:その点についてはよく質問いただきますが、お客様のニーズを考慮した結果、非搭載となりました。これまでにもiPadのWi-Fi版の販売数が3G版を大きく上回っていることや、3G搭載機を購入しても3G機能をオフにして利用している方も多くいらっしゃるようです。また3Gを搭載するためには一定の開発期間も必要となりますので、海外端末をいち早く発売するという事が難しくなります。KDDIではFTTHなど固定回線も自社で持っているので、それらとも組み合わせていくことを考えた場合、Wi-Fiのみで問題ないという判断となりました。ただタブレットについては読めない部分もあります。今年のCESやMWCの状況から、今年を「タブレット元年」という言葉で表現することがありますが、グローバルで見てもそれほど数が出ていないのが実態です。タブレットのサイズや利用する通信回線の種類など、様々なバリエーションのタブレットが今後出てくると思いますが、我々としても市場の動向を見据えながら追加投入を検討していきます。リビングでの利用をはじめ使い方の提案とセットで利用を促進していく必要があります。

――従来フィーチャーフォンにはFeliCaやワンセグが搭載されていないと売れないのではという見方もありましたが、スマートフォン時代になってそれらの機能が搭載されていないiPhoneやXperia、Galaxy Sなどの海外端末が人気です。

菊池氏:ワンセグやFeliCaに対するニーズはあると思っています。ただ実際これらの機能はフィーチャーフォンでもスマートフォンでも利用率がそれほど高くないという調査結果も出ています。FeliCaもプラスチックカードに比べて利用されている方はまだまだ少ないですし、ワンセグもオリンピックやサッカーのワールドカップなど特別なケース以外は利用率はそれほど高くないようです。いずれ搭載方針を再考する時期がくるかもしれません。

――スマートフォン時代になって、無料のコンテンツが当たり前になり、有料コンテンツの販売が難しくなってきているのではと言われています。キャリアとしてこのような状況にはどのように対応しますか?

菊池氏:有料コンテンツならではの価値を理解し購入していただいているお客様は、スマートフォン時代になっても引き続きいらっしゃいます。きちんと中身で差別化できれば共存は可能と思っています。

――当初キャリアが独自に運営するアプリマーケットについては、クローズドなモデルであるということで否定的な声もありました。

菊池氏:Googleが運営するAndroidマーケットには、目当てのアプリを見つけにくいなど使い勝手の面で問題があります。先進層のユーザーは本家のAndroidマーケットで十分かもしれませんが、ユーザー層が広がるにつれau one Marketを利用する方の比率は上がってくると考えています。au one Marketでは、我々が全てチェックして安心安全な有料コンテンツを提供しているため、スマートフォンで提供されるアプリケーションに不安を持たれるお客様でも安心して使っていただけます。利用率も高いです。

――フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行もスムーズに進んでいるのでしょうか?

菊池氏:そうですね。新規でauをお選びいただくお客様を増やす点においてはまだまだ課題はあるものの、既存のフィーチャーフォンをお使いのお客様はスマートフォンへ順調にシフトいただいています。

――新規ユーザーはもう少し欲しいところでしょうか?

菊池氏:フィーチャーフォンから移行されたお客様がメインで、新規のお客様の開拓はまだまだこれからです。契約者の純増数でもiPhoneのソフトバンクが頑張っている状態なので、我々も負けずにがんばります。

――KDDIのAndroidスマートフォンとしてアピールしたい点はありますか

菊池氏:何点かあります。一般的にはスマートフォンは差別化をしづらいと考えられており、実際一つのメーカーが各キャリアに同じ端末を出す傾向は今後もっと強くなっていくと思っています。ただし我々としては、ネットワーク、サービス、デバイスの全ての面においてまだまだ頑張れると思っています。ネットワークでいえば、WiMAX機能の搭載やテザリングの解放。これはもっと積極的に展開していきますし、サービスについては、skypeやjibeなど旬なパートナーと提携して取り組んでいきます。端末に関しては、iidaのようなデザイン性や、各メーカーのブランドなどを積極的に活用して、差別化していきたいと思います。

――現在Android端末は急速にユーザー数を伸ばしているものの、一般ユーザーの中ではまだまだiPhoneの存在感が大きいです。iPhoneにはどう対抗していきますか?

菊池氏:Androidでもヒーロー端末を投入しないとお客様の印象が変わってきません。LISMOやWiMAXなど自社の要素を用いる場合もあれば、海外端末のブランド力を借りるやり方もありますので、これらを併存させお客様の心に残る端末を投入し続けていきたいと思っていますし、そのためには、プロモーションや販売戦略など全てを一気通貫で進めることも重要と考えています。
《RBB TODAY》

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