【インタビュー】今年は無線LANサービスに新たな付加価値・パッケージを提供!?……トリプレットゲート | RBB TODAY
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【インタビュー】今年は無線LANサービスに新たな付加価値・パッケージを提供!?……トリプレットゲート

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代表取締役CEO 工学博士 池田武弘氏(左)と取締役COO 原田実氏(右)
  • 代表取締役CEO 工学博士 池田武弘氏(左)と取締役COO 原田実氏(右)
  • 代表取締役CEO 工学博士 池田武弘氏
  • 取締役COO 原田実氏
 RBB TODAYが実施した「モバイルアワード2010」。トリプレットゲートの提供する「ワイヤレスゲート」が公衆無線LAN部門にて、昨年に引き続き1位を獲得した。タブレット、スマートフォンなどが台頭するなかで、同社の戦略は今後どのように動いていくのか?今回はトリプレットゲート 代表取締役CEO 工学博士 池田武弘氏、同取締役COO 原田実氏を直撃した。

——昨年を振り返ってみていかがですか?

2010年はじめからスマートフォンへの注目が高まってきたので、スマートフォンに合わせたプロモーションに注力しました。念願であったNTTコミュニケーションズのHOTSPOTサービスを我々のIDで使えるようにする取り組みが実現したので、これに合わせて属性ごとに選択できる料金プランを用意させてていただきました。

——具体的にはどのようなサービスになるのでしょうか?

ソフトバンクのiPhoneシリーズを持っているユーザーは、グループ会社としての公衆無線LANサービス“BBモバイルポイント”を基本的に無料で使えるという特徴があります。一方でドコモのGalaxyのユーザーは、NTTグループの公衆無線LANサービスが非常に安く使えます。このようにキャリアにヒモづいた端末を購入する方には、それを安価に、もしくは無料で使えるサービスが登場してきました。これにより、我々もそういうサービスにうまく合わせていくことが必要になってきたのです。たとえば「ホットスポット+プラス」という月額480円のプランでは、HOTSPOT、livedoor Wireless、成田空港エアポートネットのエリアが使い放題となっています。iPhoneユーザーはこのプランに入れば、従来のBBモバイルポイントに加え、より広いエリアで端末を利用できるようになるわけです。逆にNTTの端末利用者のためには、「モバイルポイント+プラス」という月額380円のプランを用意しました。さらに、どちらのキャリアにもヒモづいていない、例えばauの端末だったりノートパソコンだったりといったユーザーのためには、すべてのエリアが使える月額780円の「オールワン」というプランがあります。

——ユーザー数の変化はありますか?

昨年からは増加傾向ですね。やはり大きいのはスマートフォンの影響です。具体的には、昨年だと月1万件ぐらいの増加であったのが、今年は15,000件から2万件くらいに増えています。先日、2015年までに日本の携帯電話は半分はスマートフォンになるという調査がでていましたが、そうなってくると我々のサービスを使う客もますます増えてくると思います。

——そのような時にサービス形態の方向に変化がでてきますか?

現状、特に大きく手を加えるということは考えていません。ただ、いろいろな使い方が増えてきているので、利用シーンに合わせた付加価値サービスもつけていきたいですね。具体的には、今マートフォンの利用者からの要望でいただいているのが、セキュリティーのケアです。スマートフォンには携帯電話よりもいろいろなデータが入っているので、万が一の時のために、リモート消去とかリモートロック、GPSでの端末探しなどの機能やサービスを付加していくことも考えられます。それらをオプションとして提供するといったことはあるかもしれません。また、最近増えてきたタブレット系の端末でも、付加価値サービスは考えられます。タブレット利用者は、コンテンツがあるのはわかっていても自分ではなかなか見つけられないという声を聞きます。そういう人たちのためのサービスを、我々の接続サービスとパッケージ化することはできないのかという考えあります。

——ところで御社のように、複数回線をまとめて提供するような事業を何と呼んだらいいのでしょうか?

広義ではMVNOですが、我々はアグリゲーターと呼んでいます。海外では、米国のボインゴ・ワイヤレスというところがアグリゲーターですね。彼らは基本的には自社でインフラを持たずにやってましたが、母体がISPだったので自社インフラを増やす傾向になってきてます。対して我々はインフラを持っていません。そこにはオペレーションコストを下げることができるというメリットがあります。料金メリットで顧客に還元できるのです。

——御社の事業では今後も無線LANが主役となるのでしょうか?

昨年からWiMAXもサービスに取り入れてますし、特定の通信手段に我々のサービスを制限するつもりはありません。顧客がインターネットにつながることが大切ですので、それを簡便に提供するのが我々のミッションです。技術の進展や経済状況でサービスは変わっていきます。昨年、Xi(クロッシー)がローンチされましたが、提供する価値があればサービスに加えていきます。

——海外の利用に関してはどうでしょうか?

チャイナテレコムの無線LANサービスを皮切りに、台湾、香港、マカオなども挙げられます。中国に関しては、実は上海万博で使いたいとう具体的なニーズがあり、トライアルでやってみたところ、たくさんの人に利用していただきました。しかし、ビジネスとして大きく立ち上げていくにはまだまだです。また、北米、ヨーロッパのニーズも見こんで、いつでもサービスできるように下準備をしているところです。

——今年はどんな動きになっていきますか?

セキュリティーサービスに関しては早い段階で立ち上げられるように、何社かとシステム的な連携を含めて協議しています。

——スポットではなく、面のサービスが登場しています。関西のeoモバイル、LTEもそうですね

今後は、移動しながら使えるという点で“面”のエリアは重要になってくるかもしれません。従来のように、通信できる場所(スポット)に行って端末を使うというのではなく、その場所で使えたら使うというもう少しライトな使い方がでてきていますね。

——今後は新しいスマートフォンもどんどん登場してきますね

外に端末を持って行ったら楽しいことがあるという認識、というか土壌ができてきたというのが実感ですね。これまで面倒くさいなと思っていたところがつながりやすくなっていますし、ユーザーにも前向きなメンタリティーができてきました。毎年感じるのですが、いろんなデバイスを持ち運びする文化がでてきてきたかなと思います。
《RBB TODAY》
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