米NVIDIA(エヌビディア)は現地時間10日、Intel(インテル)社との間で、6年間にわたる新しいクロスライセンス契約を締結したと発表した。 NVIDIAのテクノロジを使用する対価として、IntelはNVIDIAに対し、総額15億ドルのライセンス料を支払う予定。支払い形式は、2011年1月18日から5年間の年払いとなる。また、NVIDIAとIntelは、両社間で進行していた法的な係争のすべてをお互いに取り下げることにも合意した。 締結した契約に基づき、今後Intelは、NVIDIAが保有する特許のすべてにいつでもアクセスすることが可能となる見込み。またNVIDIAは、過去に締結した6年契約と同じ条件で、Intelの特許を今後も使用できる見込み(Intelが開発したプロセッサ、フラッシュメモリ、およびIntelプラットフォーム用の一部チップセットは対象外)。 NVIDIAの社長兼CEO、ジェンスン・フアン氏は「Intelとのクロスライセンスは、ビジュアル・コンピューティングおよびパラレル・コンピューティングにおけるNVIDIAの技術が持つ大きな価値を反映したものです。また、NVIDIAの発明が今後、モバイル・コンピューティングやクラウド・コンピューティングの市場を拡大するだけでなく、パーソナル・コンピューティングの未来にとっても重要であることを改めて示したと言えます」とのコメントを寄せている。