東工大「TSUBAME2.0」、Green 500において日本のスパコンとして初めて世界2位達成 | RBB TODAY
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東工大「TSUBAME2.0」、Green 500において日本のスパコンとして初めて世界2位達成

エンタープライズ ハードウェア
TSUBAME2.0 ハードウェア構成
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 東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)が運用する「クラウド型グリーンスーパーコンピュータTSUBAME2.0」が、スパコン性能ランキング「Green 500(電力性能)」11月版において、日本のスパコンとして初めて世界2位を達成した。

 「TSUBAME2.0」(Tokyo-tech Supercomputer and UBiquitously Accessible Mass-storage Environment 2.0)はGSIC、日本電気、日本ヒューレット・パッカード、米国NVIDIA社、マイクロソフトなど内外各社の協力で開発し、11月に運用を開始した、日本初のペタフロップス性能を持つスパコン。11月1日より運用が開始されたばかりだ。

 今回の記録は、米国New Orleans市で開かれているスパコンの国際学会「SC10--Supercomputing 2010」で18日に発表されたもので、1ワットあたり958.35メガフロップスを記録した。The Green 500 Listで日本のスパコンが上位になったのは初。また、同時に特別賞として「Greenest Production Supercomputer in the World」賞を受賞した。

 さらに、もう1つの代表的なランキングである「TOP 500」(絶対性能)でも、1.192ペタフロップスを記録し世界4位となったとのこと。日本のスパコンがペタフロップスを超えたのは初。またトップ5入りしたのは、2005年の地球シミュレータ以来、5年半ぶりになる。

 東工大学術国際情報センターでは、前機種のTSUBAME1のアジア一位の性能と「みんなのスパコン」としての使いやすさの同時達成をもとに、TSUBAME2.0に向けて数十倍の高性能化と省電力の同時達成を目指して、さまざまな研究を行っていた。TSUBAME2.0はすでに気象、バイオ、医療などの分野の実際のアプリケーションで世界記録的な性能を達成し、今後も日本における高性能計算の国家インフラであるHPCI(ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラストラクチャ)において中心的な役割をはたしていくと期待されるとのこと。
《冨岡晶》
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