国内光ネットワーク機器市場、成熟と価格低下で総売上高が前年から大幅ダウン ~ IDC調べ | RBB TODAY
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国内光ネットワーク機器市場、成熟と価格低下で総売上高が前年から大幅ダウン ~ IDC調べ

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国内オプティカルネットワーク機器市場売上額の予測、2006年~2014年(IDC Japan, 7/2010)
  • 国内オプティカルネットワーク機器市場売上額の予測、2006年~2014年(IDC Japan, 7/2010)
 IDC Japanは27日、国内通信事業者の光アクセス機器および光伝送装置市場について2009年の実績と2010年~2014年の予測を発表した。

 国内光ネットワーク機器市場は、GE-PONシステム(OLT、ONU)、VDSLシステム(VDSL、VDSLモデム)、メディアコンバーターを含む光アクセス機器市場と、メトロWDM、長距離DWDM、OCC、SONET/SDH、次世代SONET/MSPPを含む光伝送装置市場で構成されている。今回の調査によると、光アクセス機器および光伝送装置の両市場は、市場の成熟、価格の低下、通信事業者の設備投資抑制などの影響により2009年の総売上高は前年を大きく下回る結果となったという。

 光アクセス機器市場では、2009年、GE-PONシステムの売上高が大幅に落ち込んだ。これは2008年に生じたOLTの特需による過剰在庫が主な要因とIDCでは推定している。また、VDSLシステムの売上高の落ち込みは、FTTHの重点がVDSLからGE-PONに移行した結果であり、メディアコンバーターの売上高下落は、VDSLの売上が減速したことに起因しているとIDCではみている。これらの動向により、2009年の光アクセス機器市場規模は、646億1,700万円となり、前年比成長率マイナス32.8%と大幅な縮小となりった。2009年~2014年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)はマイナス8.1%で、2014年の売上額は422億7,000万円まで縮小する見込み。

 一方、光伝送装置市場においては、NGNの展開によるメトロWDM装置の需要が一巡したこと、インターネットトラヒックの急増による長距離DWDM装置の需要が一巡したこと、さらに、景気の低迷により通信事業者の設備投資が抑制されたことなどにより、2009年の売上額は、813億4,700万円、前年比マイナス19.4%という結果になった。2009年~2014年のCAGRは、ほぼ横ばいで推移し、2014年の売上額は823億100万円とIDCでは予測している。
《冨岡晶》
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