矢野経済研究所は23日、サーバ仮想化ソリューション市場について調査した結果を公表した。 「サーバ仮想化」とはサーバ仮想化ソフトなどを用い、1つのサーバをあたかも複数のサーバであるかのようにする技術。クラウドコンピューティングの基幹技術としても注目されている。本調査におけるサーバ仮想化ソリューション市場には、サーバ仮想化に関わるハード、ソフト、システム構築が含まれ、参入事業者の売上高ベースにて算出したとのこと。調査期間は2009年12月~2010年6月で、サーバ仮想化ソリューションに関わるソフトウェアベンダ、SIer 約14社に対し、文献調査および直接面談によるヒアリングを行った。 この調査によると、サーバ仮想化ソリューション市場規模は、2009年度は前年度比36.0%増となる1,024億円となった。同市場は、その後も順調に成長を続け、2013年度には2,120億円になると見込まれ、2007年度から2013年度までの年平均成長率は25.7%になるという。急成長の要因は“コスト削減効果”で、景況悪化局面における、ユーザー企業のコスト削減ニーズをうけ、その中心的なソリューションとして、サーバ仮想化が脚光を浴びたといえるとのこと。 急成長する同市場であるが、2007年~2008年頃から参入するSIerが徐々に増加、コモディティ化が進展している。今後、クラウド基盤構築といったクラウド・インテグレーションが市場を牽引し、SIerにとってもクラウドが重要なビジネスチャンスになってくると矢野経済研究所では分析している。
【Interop Tokyo 2018】ネットワーク機器をクラウド管理!ディーリンクジャパンからIoT時代の新提案 2018年6月14日 ディーリンクジャパンは6月13日、幕張メッセで開催中の「Intero…