最大2Gbpsを実現!ヤマハの新VPNルータ「RTX1210」の特徴とは(後編) | RBB TODAY
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最大2Gbpsを実現!ヤマハの新VPNルータ「RTX1210」の特徴とは(後編)

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ギガアクセスVPNルータ「RTX1210」
  • ギガアクセスVPNルータ「RTX1210」
  • 検証時の試験構成
  • LAN接続におけるスループット性能の結果
  • LAN接続におけるショートパケット性能
  • VPN接続(IPIP)でのスループット性能は、従来よりも2倍から7倍に向上
  • IPsecでのスループット性能。実測でもカタログ値値である1.5Gbpsを確認できた
  • L2TP/IPsecでのリモート接続による検証構成
  • L2TP/IPsec接続でのスループット性能。従来機種に比べ性能が2倍から4倍ほど向上した
■スループットとTCPコネクションともに従来性能を大幅に上回る。Gbps級の「RTX1210」の実力を検証

 先ごろ開催されたSCSK主催のセミナーにおいて、11月中にも発売されるヤマハのギガアクセスVPNルータ「RTX1210」に関するアップデート情報が発表された。セミナーレポート後編では、従来製品と新製品の性能を比較した検証結果を中心に報告しよう。

 まずスループット性能とTCPコネクション処理性能において、LAN接続およびVPN接続での結果が示された。

■スループット性能

 登壇したSCSKの担当者は、スループット性能が必要な背景と理由について、「近年、ネットワークに流れるデータ量が増加している。その対策として、WAN回線サービス(1Gbps以上)の向上が求められている。一方、企業におけるワークスタイルの変化により、さまざまな情報がデータ化され、ネットワークを経由してデータを処理しようという動きも加速している。そのため、より高性能なルータが必要だ。さらにクラウドやデータセンターにおいて、トラフィックが一極集中する環境も増えている。トラフィック処理が滞ると、サービスの低下を招き、最悪の場合には、ネットワーク停止などの障害につながってしまう」と述べた。

 具体的なルータ性能の検証は、RFC2544に基づいて行われた。RFC2544は、対象となる機器(今回はルータ)がパケットロスがなく転送できる最大レート(スループット)の測定を行う試験の規定だ。

 LAN接続では、1台のルータにLAN双方向から負荷をかけ、IPルーティングのみで性能を検証。またVPN接続では2台のルータをつなげ、その間にVPNトンネル(IPIP/IPsec)を張った。こちらも双方向から負荷をかけ性能を検証した。試験ではショートパケットからロングパケットに変化させて、スループットの細かい変化をみている。

 「LAN接続でRTX1210のスループット性能が大幅に向上している。ロングパケットで2Gbps(1280byte時)のカタログ値を確認できた。ショートパケットはリアルタイム性のあるIP電話やネットワークカメラのデータ送信などに使われるが、RTX1210でも300packet/sec(64byte時)と、従来より2倍から4倍までスループット性能が伸びていた」。

 一方、VPN接続については、暗号化を伴わないIPIPでのスループット性能が向上。従来と比べ、RTX1210のスループット性能が2倍から7倍になった。また暗号化されるIPsec(IKEv1)でもRTX1210の性能が向上し、カタログ値のスループット値である1.5Gbpsを確認できた。担当者は「RTX1210ならば、IPsecでもGbps級を実現できる点に注目して欲しい」と強調した。
《井上猛雄》
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