パナソニック、「HD‐PLC」技術・特許のライセンス供与を開始 | RBB TODAY
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パナソニック、「HD‐PLC」技術・特許のライセンス供与を開始

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パナソニック製PLCアダプター
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 パナソニックとパナソニック システムネットワークスは7日、日本発のPLC(Power Line Communication:高速電力線通信)である「HD-PLC」方式のLSIを設計するための技術と特許のライセンス供与を開始したことを発表した。

 「PLC」は電気配線(電力線)に、情報信号を乗せて送る通信技術。PLCにはさまざまな方式があるが、パナソニックとパナソニック システムネットワークスは、Wavelet OFDM方式を中心とした「HD-PLC」を共同で開発し、さらに米国電気電子学会(IEEE SA)に対して、世界的な標準化へ向けた提案をしてきた。2010年1月にドラフト仕様として一般公開されており、今後、IEEE標準化委員会での手続きを経て、2010年の年末までには、両社が提案する日本発のPLC技術がIEEEの世界的な標準になる予定。これを受け、IEEE対応のLSIを設計するための「HD-PLC」技術と特許の他社へのライセンス供与を開始したものだ。今後は、複数の会社より「HD-PLC」LSIや対応機器が供給されることでPLC技術の普及拡大を目指す。

 具体的には、IEEE対応「HD-PLC」のLSIを設計するための回路、LSIの機能を実現するソフトウェアに関する技術・特許の他、国内で85%以上のシェアを持つ「HD-PLC」製品群で採用しているPLCモジュール等の技術も国内外のメーカーを対象にライセンス化して供与する。これにより両社は、今後2015年までにグローバルで累計5,000万個の「HD-PLC」製品群が販売されると予測している。

《冨岡晶》
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