日立、サーバ仮想化機構「Virtage」が「Symantec NetBackup」のテープバックアップ環境として認定 | RBB TODAY
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日立、サーバ仮想化機構「Virtage」が「Symantec NetBackup」のテープバックアップ環境として認定

エンタープライズ ハードウェア
 日立製作所は2日、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」で提供している独自開発のサーバ仮想化機構「Virtage」(バタージュ)について、シマンテックのデータ保護ソフト「Symantec NetBackup」を使用したテープ装置へのデータバックアップを可能とする仮想化機構として認定されたことを発表した。

 シマンテックの技術情報文書Tech Note 354850にて公開された。Virtage独自のハードウェア論理分割方式に基づく仮想化方式が評価されたとのことで、PCサーバ向けの仮想化環境では業界で初めての認定となる。

 大容量データを低コストで長期保存できるテープ装置を活用したバックアップは、現在も高いニーズがある。しかし、テープ装置のシステム接続は、ディスク装置と比べ接続I/O(データ入出力)処理が膨大になるため、PCサーバを用いた仮想化環境でのバックアップは、従来、論理サーバではなく専用サーバを個別に用意する必要があった。今回、両社は、シマンテックの評価や技術検証・支援、ならびにコンテンツ開発を行う組織であるJDC(Japan Development Center)において、Virtage上の論理サーバに「Symantec NetBackup」を使用したバックアップサーバを構築、共同で評価・検証を実施した。これにより、Virtageはシマンテックからテープ装置へのバックアップも可能とする仮想化環境として認定されたとのこと。

 今回、認定されたシステム構成では、従来、バックアップのために個別に設置していた専用サーバが不要となり、仮想化環境上の論理サーバをバックアップサーバとして利用できるという。これにより、より高集積なシステム構築につながるとともに、柔軟かつ高効率なシステム運用が可能とのこと。夜間はバックアップサーバ用の論理サーバが利用するプロセッサーコアやメモリなどを昼間は別業務用の論理サーバが利用できるなど、柔軟、かつ高効率なシステム運用がディスク装置に加えテープ装置へのバックアップでも可能となる見込みだ。日立は、今回認定されたシステム構成のHarmonious Cloudセンターへの導入やプライベートクラウド向けソリューションとしての提供などを検討し、顧客システムの設計や構築を簡単にする提案、導入を積極的に進めていきたいとしている。
《冨岡晶》
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