OKI、「ミッション・クリティカル・システム移行支援サービス」を提供開始 | RBB TODAY
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OKI、「ミッション・クリティカル・システム移行支援サービス」を提供開始

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
「ミッション・クリティカル・システム移行支援サービス」のラインアップ
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 沖電気(OKI)は19日、Oracle Tuxedo(オラクル・タキシード)について、上位版やJavaへの移行などを含め総合的にサポートする「ミッション・クリティカル・システム移行支援サービス」の提供を開始した。

 Oracle Tuxedoは、ミッション・クリティカル・システム(MCS)に最適なミドルウェアとして代表的な製品。トランザクション管理、サーバプロセス管理、リクエストの順序制御や優先制御などの、MCSの構築に重要かつ不可欠な機能を特長としており、通信や金融をはじめ数々のシステムに利用されている。しかし、近年Oracle Tuxedoの機能を理解している技術者や、Oracle Tuxedoの利用に必要なC言語あるいはCOBOL言語を使用できる技術者の確保の難しさが、導入への阻害要因となっているという。また、オープンソースの浸透にあわせて、Oracle Tuxedoを使用したシステムから、Red Hat(レッドハット)のJBoss Enterprise Middlewareに代表されるオープンソースJavaシステムへの移行の要望もある。

 OKIは、これまでOracle Tuxedoの導入支援、既存のOracle Tuxedoから上位版への移行支援の2つのサービスを提供してきたが、このたびさらにアセスメント、およびOracle TuxedoからJavaへの移行支援の2つのサービスを加え、計4つのサービスをラインアップ。MCSの導入・利用に関わる企業の要求に総合的に対応する「ミッション・クリティカル・システム移行支援サービス」とした。OKIはMCSを保有している企業への最適なミドルウェアの選択と移行の推進をめざし、ニーズを持つ企業や、SI業者などのビジネスパートナに対し、サービスの販売・提供を行う。

 「Oracle Tuxedo導入支援サービス」は、新規にOracle Tuxedoを利用するシステムを構築する企業/パートナに向けたサービス。Oracle Tuxedoの設計技術支援、構築支援などを提供する。

 「Oracle Tuxedoバージョンアップ支援サービス」は、既にOracle Tuxedoを利用したシステムを構築しており、上位版のOracle Tuxedoへの移行を検討している企業/パートナに向けたサービス。上位版Oracle Tuxedoへの移行にあたり、バージョンアップのための技術支援を提供する。

 「Java EE化アセスメントサービス」は、既にOracle Tuxedoを利用したシステムを構築しておりJavaへの移行を検討中の企業/パートナ、中小規模システムでOracle Tuxedoが保有する機能をJavaシステムで利用することを検討中の企業/パートナに向けたサービス。検討中のシステムにおいて、Oracle Tuxedoのどのような機能を利用しているか、あるいはOracle Tuxedoのどのような機能が必要かを評価する。また、それらがJava技術で実現可能であるかどうかのアセスメントを実施する。

 「Java EE化技術支援サービス」は、アセスメントサービスの結果によりJavaへの移行を決定した企業/パートナに向けたサービス。Oracle Tuxedoが保有する機能をJavaで実現するための技術支援を提供する。本サービスは、Java EEアプリケーションサーバとして、「JBoss Enterprise Application Platform」または「Oracle WebLogic Server」を選択することが可能。

 Oracle TuxedoからJavaへの移行を希望する企業に対しては、「Java EE化アセスメントサービス」にて移行可能性を評価した後、「Java EE化技術支援サービス」にてJava化への技術支援サービスを提供する。「Java EE化技術支援サービス」により、Java EEアプリケーションサーバを利用することが可能となるため、投資対効果が高く柔軟なシステムを実現できる。提供価格は、個別の見積りとなる。今後OKIは3年間で1.5億円の販売を目指す。

 なおOKIはコスト意識の高い企業の要望に応えるために、オープンソースへの取り組みも積極的に進めてきた。特に、商用オープンソースのミドルウェア製品群「JBoss Enterprise Middleware」につき、国内最上位パートナとなる「JBoss Premier Business Partner」契約を、2009年5月に提供会社のレッドハットと日本企業として初めて締結している。

 今回の発表に関して、米国Red Hat Inc.社ミドルウェア事業本部 シニアディレクター アシェシ バダニ氏は「Red Hat Inc.は、沖電気の「ミッション・クリティカル・システム移行支援サービス」の提供開始を心より歓迎致します。 レッドハット はOKIと協力して、今回のサービス提供により、さらに 日本市場に おいて オープンソース・ミドルウェアの威力をもたらすことができることをとても光栄に思っています。プロプライエタリ・システムから最新のオープンソースソリューション“JBoss Enterprise Application Platform”に移行することにより、様々な分野のお客様にメリットをもたらすことができるでしょう。OKIとレッドハットのパートナーシップは、それを促進することと確信しています」とのコメントを寄せている。

《池本淳》
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