米ノベル、ソフトウェアアプライアンスでIBMに協力 ~ IBMブランドで製品群を提供 | RBB TODAY
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米ノベル、ソフトウェアアプライアンスでIBMに協力 ~ IBMブランドで製品群を提供

エンタープライズ 企業
 米ノベルは現地時間21日、物理/仮想/クラウド環境を対象としたソフトウェアアプライアンスでIBMに協力し、SUSE Linux Enterprise Serverをベースにした製品を、複数のIBMブランドにわたって提供していくことを発表した。

 IBMがSUSE Linux Enterprise Serverに基づくアプライアンスとして作成した「IBM Lotus Foundations」は、中堅・中小企業向けの完全なテクノロジ/コラボレーション・ソリューション。ソフトウェアアプライアンスを使うことで、会計パッケージからローカルネットワークインフラまで、ソリューションのより迅速な利用や採用を実現する。「IBM Lotus Protector for Mail Security」は、IBM Lotus Dominoや混在した電子メールインフラを、インターネットからのスパム、ウィルス、その他の脅威から保護。ソフトウェアアプライアンスを使うことで、保護機能のインストールから稼動までを数時間で済ませることができる。「IBM WebSphere Application Server Hypervisor Edition Hypervisor Appliance」は、WebSphere Application Serverファミリのすべての強力な機能を、仮想環境で提供。SUSE Linux Enterprise Serverを使ってアプライアンスとして構成/パッケージ化することで、顧客企業は最適化されたWebSphereのインスタンスを迅速かつ効率的に立ち上げられる。「IBM Cognos Now!」は、分散したデータソースにわたって、KPI(key performance indicators)およびメトリックをリアルタイムでモニタするためのダッシュボードを提供する。「IBM Smart Analytics Optimizer」は、高速なビジネスインテリジェンスおよびアナリティクスのためのクエリを可能にするアプライアンスとなっている。

 米ノベルはSUSEアプライアンスプログラムを2009年7月に開始して以来、IBMおよびその他の市場における企業から支持を得ている。SUSEアプライアンスプログラムは、ISVがフルサポートを備えたソフトウェアと仮想アプライアンスを迅速に構築、更新、構成、市場展開できる初の完全なエンド・ツー・エンドのソリューションとなっている。SUSE Linux Enterpriseをプラットフォームとして構築されたSUSEアプライアンスプログラムにより、ベンダは、物理/仮想/クラウドコンピューティング環境に対して、既存のアプリケーションを迅速に提供することができ、販売サイクルを短縮化するとともに、新たな市場機会を追求できるようになる。また、オンラインおよび企業内導入が可能なSUSE Studioは、ソフトウェアアプライアンスの作成、検証、展開のためのツールとなる。米ノベルの発表によるとSUSE Studioには7万近くの登録ユーザがおり、これらのユーザは31万3,000以上のアプライアンスを作成している。

 IBMはSUSEアプライアンスプログラムを活用することで、「プラグ・アンド・プレイ」のアプライアンスを提供し、これによって中堅・中小企業がアプリケーションを展開する際のコストと複雑さを低減し、独立系ソフトウェアベンダ(ISV)が市場へのルートを広げることに寄与するとしている。
《池本淳》
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