【FOE 2010 Vol.3】光ネットワークは40ギガは小型化、速度は100ギガへ——富士通の光通信モジュール | RBB TODAY
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【FOE 2010 Vol.3】光ネットワークは40ギガは小型化、速度は100ギガへ——富士通の光通信モジュール

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40Gbpsソリューション群。小型化、省電力(低電圧)がトレンド
  • 40Gbpsソリューション群。小型化、省電力(低電圧)がトレンド
  • 100Gbpsソリューション群
  • 100Gbpsの集積受信モジュール
  • 100GbpsののLiNbO3外部変調器
  • G-PON、GE-PONのトランシーバ。じつはiPhoneなどスマートフォンのサービスのバックボーンも支える技術だ
 動画・静止画、音楽、オンラインゲームなど多様なアプリケーションやサービスに対応するため、インターネット接続のアクセス回線については、有線(FTTHやCATV)で100Mbps以上、1Gbpsという帯域が一般化しつつある。無線接続についてはWi-FiやWiMAXが数十Mbpsオーダーで携帯電話キャリア系のサービス(HSPA、3Gなど)で数Mbpsという速度となっている。

 太くなるのはアクセス回線だけではない。当然バックボーン回線もさらに大容量化していかないと、新しいサービスニーズに応えることはできない。現在光ネットワークでは10Gbps、40Gbpsといった通信モジュールやトランシーバなどのコンポーネントが主流となっているが、100Gbpsへの対応も進んでいる。

 FOEの富士通ブースでは、これらの光ネットワークのためのコンポーネントが多数展示されていた。主だったものをピックアップしてみよう。まず40Gbpsのモジュールだが、この分野の製品のトレンドは小型化だ。40Gbpsのパルスカーバーで42mmという小型サイズの製品が展示してあった。従来同等品に比べておよそ2/3程度のサイズだそうだ。外部変調器で65mm程度に小型化されていた。これも従来品から2/3のスケールダウンだ。

 通信コンポーネントが小型化することで、ラックなどの物理的な収容能力がアップする。10Gbps、40Gbpsのモジュールでは小型化、省電力化が進んでいる。

 100Gbpsのコンポーネントはコヒーレント方式による高帯域化が研究され、各社ともに量産体制の準備中だ。富士通のブースでもDP-QPSK方式の100Gbpsの外部変調器と集積受信モジュールが展示されていた。説明員によれば、暫定版としての展示だが、なるべく早く出荷できるようにしたいとのことだ。

 G-PON、GE-PONのトランシーバの展示があった。これは海外、とくに北米などで引き合いが多いそうだ。たとえば、モバイル系の通信事業者がバックボーンにG-PONを活用している。北米ではスマートフォンのブームにより通信事業者がデータトラフィックをいかに分散させるかという課題があり、そのソリューションとしてG-PONによる回線の増強が行われているという。通信事業者はスマートフォンにより契約を伸ばしているが、反面、そのようなパケットヘビーなユーザーからの、遅い、つながらない、といったクレームが増えており、インフラへの投資が必要だそうだ。
《中尾真二》
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