“家電芸人”頼みで消費者の反響アップ!〜カカクコム調べ | RBB TODAY
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“家電芸人”頼みで消費者の反響アップ!〜カカクコム調べ

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アメトーーク!SP(10月8日)で紹介された製品の一覧(カカクコムより)
  • アメトーーク!SP(10月8日)で紹介された製品の一覧(カカクコムより)
  • ホームシアター スピーカーカテゴリのメーカー別PV数推移(カカクコム調べ)
  • ヤマハ「YSP」シリーズPV数推移(カカクコム調べ)
  • アメトーーク!SP(10月8日)で紹介されたデジタルカメラのPV数推移(カカクコム調べ)
  • 三洋電機「おどり炊き」シリーズPV数推移(カカクコム調べ)
 カカクコムは、同社購買支援サイト「価格.com」のアクセスデータから家電芸人のパフォーマンスによるページビュー(PV)の変化について調査結果を発表。家電芸人がテレビやラジオなどで紹介した家電製品のPV数は増加するが、製品の取り上げ方と情報の新鮮さによってその反響が左右されることがわかった。

 同調査は、月間約2,000万人が利用する同サイトのアクセスデータや価格情報などを集計・分析したもの。これによると、テレビ番組「雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク」(テレビ朝日/毎週木曜放送)で10月8日に「アメトーーク!秋のイケてる家電芸人 エガポイント還元SP」コーナーが放映されると、紹介された家電製品に関する同サイトのPVが増加したという。なお、家電芸人とは、家電に詳しいお笑い芸人をいう。同番組で自分のお気に入りの商品を紹介する企画コーナーから生まれた。

 家電芸人がそれぞれお薦めの家電製品を紹介していくなか、特に同サイトのPVに影響を与えたのはヤマハ製のホームシアターシステム「YSP」シリーズ。同サイトの「ホームシアター スピーカーカテゴリのメーカー別PV数推移」によると、ヤマハに関するPVのみが同放映時期に急激に伸びた。これは同放映でお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実氏が、同シリーズについて約4分にわたり猛烈プッシュしていた影響であると同サイトでは推測している。

 また、同放映内では「YAMAHA YSPシリーズ」という表記で型番を含まなかったが、徳井氏が口頭で「4100という新製品が出る」と補足した影響からか、10月8日の「YSP」シリーズ全体のアクセスのうち「YSP-4100」(2009年11月5日発売)へのアクセスが約19%を占める結果となったという。なお、「ホームシアター スピーカーカテゴリのメーカー別PV数推移」では2008年末〜2009年初にもPVが伸びているが、これは2008年12月30日に放映された「歳末イケてる家電芸人 今一番売れてますスペシャル」で、徳井氏が“2008年家電大賞”として「YSP-1100」を紹介していた影響と同サイトでは見ている。

 ところが、同放映で紹介されたすべての製品が消費者から大きな反響を受けたわけではないようだ。「時間をさかのぼって撮影できる」という触れ込みのカシオ製「HIGH SPEED EXILIM EX-FC100」、動画が取れるパナソニック製デジタル一眼レフ「LUMIX DMC-GH1」、プロジェクター機能を搭載したニコン製「COOLPIX S1000pj」、その場でプリントが出来るタカラトミー製「xiao TIP-521」という4製品のデジタルカメラも紹介された。

 各製品2〜3分程度の実写デモを行うなど、時間としてはかなり多くが割かれていた。しかし、家電芸人達が順番に各自のお薦め製品を紹介していくという横並びでの紹介形式を取ったため、製品単独で見るとどれも放映前日から倍以上となるアクセスを集めたが、前述のYSPシリーズのように、メーカー単位で見ても一目瞭然というほどの盛り上がりは見られなかったという。

 一方、デジタル家電ではないが、炊飯器について次のような結果が表れた。同放映でお笑い芸人・たむらけんじ氏は三洋電機製「匠純銅 おどり炊き」を紹介した。しかし、前述のデジタルカメラと同様に横並びでの紹介であったため、同サイトの「炊飯器カテゴリのメーカー別PV数推移」で三洋電機の著しいPVの伸びは見られなかった。ところが、10月19日になると急激に同PV数が上昇したのだ。

 実は、たむら氏はラジオ番組で同製品を絶賛したところ、三洋電機から感謝状を授与された。このことが各種ニュースで取り上げられた影響だという。

 こうしたことから同サイトでは、
●単独で取り上げれば反響がある製品でも、複数のライバル製品と横並びの紹介にすると、あまり大きなインパクトが得られない。
●デジタルカメラのプラスアルファ機能など、視聴者にとってそれほど目新しい情報でないものについては、多くの時間を割いても、さほど反響が得られない。
 と推論している。

 これは逆に言うと、新技術や新開発といった視聴者にとっての目新しさがある新製品を、他のライバル製品と横並びではなく、単独でクローズアップさせた形で家電芸人に取り上げられることで、消費者から大きな反響を得られる可能性がある。また、先のたむら氏の炊飯器のように、番組等で単に取り上げられるだけでなく、メーカーが家電芸人を表彰する、といった話題の広がりが大きなトピックスとなり、メディアへの露出を高める効果にも期待できそうだ。
《加藤》
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