インテル、MoorestownでさらにMoblin環境を加速! | RBB TODAY
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インテル、MoorestownでさらにMoblin環境を加速!

エンタープライズ その他
Moorestownのアーキテクチャ
  • Moorestownのアーキテクチャ
  • インテル ソフトウェア&サービス統括部部長 池井満氏
  • Atomのパフォーマンス
  • Moorestownの省電力性能
  • MoorestownベースでMIDの開発に名を挙げている5社
 Moblinプロジェクトに対してAtomプラットフォームを提供してきたインテルだが、来年には次期Atom“Moorestown”(コードネーム)、その後には“Medfield”(コードネーム)が控えている。
 
 「Moblinセミナー」における池井満氏(インテル ソフトウェア&サービス統括部部長)による講演では、“Moorestown”の解説も行われた。

 同氏は携帯型端末でのMoblin展開では、消費電力にもっと注意を払うべきだと強調する。上の図がMoorestownのアーキテクチャーになる。プロセスルールは45nmで、CPUコア、グラフィックス、メモリコントローラをシングルのダイに収め、チップセットにはオーディオコーデックの内蔵している。

 低消費電力ということに関して池井氏は「C6よりもさらに深いスリープテクノロジーをとっている。C6というのはほとんど電源流さないようにするステートだが、さらにそれよりも深いスリープステートを準備している。これはつまりCPU以外のところでも電力の制御を行うということ。MoorestownはMenlowに対して、電力50倍改善している」と強調。チップセットに入っているオーディオ用のアクセラレータも低消費電力でプレイバックを実現すると話した。

 現在、MoorestownベースでMIDの開発に名を挙げているのは5社。CCI Compact Handheld、EB MID Reference、Inventec X3 MID、Quanta M1、Aava Mobile Smartphoneになる。いずれも3インチ〜5インチのディスプレイを搭載する。

 Menlowに対してMoorestownはだいたい半分くらいのサイズと考えているが、Medfieldはさらにそれを小さくしたものになる。Medfieldのプロセスルールは32nmになる。

 また池内氏は、CPUの状態を表示し性能改善の提案から起動に関する情報などを表示してくれる「PowerTop」、イメージとビデオ、通信と信号処理、データ処理のライブラリ「IPP」、性能上のボトルネックを特定する「Intel VTuneアナライザ」など、開発者を支援する様々なツールを用意していると紹介。インテルはすでに紹介しているバイナリー互換を目指しながら、ハードウェアではさらなる低消費電力をもつCPUの開発で、Moblin環境でのエコシステム拡大を目指す。
《小板謙次》
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