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OKIデータ、ルネサス テクノロジより生産拠点を取得 〜 プリンタ事業およびLED応用分野事業を加速

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 沖データとルネサス テクノロジは6日、沖デジタルイメージング(ODI)が、ルネサス東日本セミコンダクタ 群馬開発デバイス本部の旧半導体前工程ラインの土地・建物・用役設備を取得することで基本合意したことを発表した。

 譲渡対象は建屋9,043平方メートル(ルネサス資産、内クリーンルーム面積2,760平方メートル)、土地3,521平方メートル(ルネサス資産)、用役設備(ルネサス東セミ資産)。OKIデータは、ノンインパクトプリンタ印字ヘッド用LED(発光ダイオード)の生産およびLED応用分野の事業強化を目的に、08年度策定の中期事業計画のなかで、2011年度に現在の2倍のLEDプリンタ販売を計画しており、LED生産規模拡大を必要としていた。ODIは、LEDプリンタ印字ヘッドの開発・生産子会社で、現在は八王子事業所にて開発とLED前工程の生産をおこなっており、ルネサスより取得する新拠点に移転。OKIグループは、従来の約2倍のクリーンルーム(面積)を持つLED生産拠点を群馬県高崎市に設け、2010年4月より稼働を開始する。

 新拠点のクリーンルームは、従来の約2倍の面積をもちクリーン度も高いため、生産ラインの効率化推進により生産容量の4倍化を見込んでおり、今後の事業拡大へむけた生産規模の拡大が可能とのこと。また、プリンタ開発拠点であるOKIデータ高崎事業所とも近く、LEDプリンタの開発期間短縮効果も見込まれるという。

 現在、OKIグループは事業構造の変革を進めており、事業の集中と選択を加速し、収益力の強化に取組んでいる。注力事業をプリンタやATMに代表される「メカトロ事業」と「情報通信融合事業」と定め、特にプリンタ事業は、OKIが得意とする技術であるLEDを印字ヘッドに用い、光源としたノンインパクトプリンタを中心に展開している。また、LEDについては印字ヘッドの研究開発から生まれ、世界で初めて実用レベルでの量産化に成功した「エピフィルム・ボンディング(EFB)技術」も開発している。

 ルネサスは、生産構造の最適化を進めており、その一環として、生産能力に制約があったルネサス東セミの群馬開発デバイス本部 旧半導体前工程ライン(群馬県高崎市西横手町1-1)を2007年10月に閉鎖。今回の譲渡に至った。OKIデータとルネサスは、2009年10月末日までに正式契約を締結し、2009年11月末日までに、譲渡を完了する予定。
《冨岡晶》
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