【スピード速報(143)】いまだに43%のアップレートが2.5Mbps未満 | RBB TODAY

【スピード速報(143)】いまだに43%のアップレートが2.5Mbps未満

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縦軸の単位はMbps。2.5Mbpsをレンジ幅としたヒストグラム(分布グラフ)になっている。計測された件数なので実際のシェアを反映しているわけではないが、全体の43.4%が2.5Mbps以下の最低速ゾーンとなった。半年で9ポイント近く増えている。無線ユーザの増加分ではないだろうか
  • 縦軸の単位はMbps。2.5Mbpsをレンジ幅としたヒストグラム(分布グラフ)になっている。計測された件数なので実際のシェアを反映しているわけではないが、全体の43.4%が2.5Mbps以下の最低速ゾーンとなった。半年で9ポイント近く増えている。無線ユーザの増加分ではないだろうか
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は、平均アップロード速度(アップレート)の実態をお伝えする。2009年4月14日〜20日の全測定データを用いて、アップレートの分布状況を2.5Mbpsおきに集計しシェアを算出した。なお、このタイプの統計は第83回「4割強のアップロード速度はいまだに2.5Mbps未満」と第111回「アップロード速度70Mbps以上が1割強に!「団塊」も高速側へシフト」以来、半年ぶり3回目であり、あわせてご覧いただければ興味深い結果が浮き彫りになるだろう。

 図を見ての通り、全体の43.4%が2.5Mbps以下の最低速ゾーンとなった。第83回では40.2%、第111回では34.6%と減少傾向だったが増加に一転し、半年で9ポイント近く増えている。このゾーンは、ADSLや無線インターネットを中心とするユーザ層であると推定されるが、ADSLユーザ数が大幅に増えていることは考えにくいことから、無線ユーザの増加分ではないだろうか。

 これに対して、70Mbps以上の最高速ゾーンは全体の3.8%に留まった。このゾーンは第111回では10.3%だったが大きく減っている。この減少の原因は、ギガスピード測定サイトの開始であり、超高速環境からの測定をしてくださる方がギガスピード測定に移行したためと考えられる。今後も超高速環境の方には、ギガスピード測定をお勧めしたい。

 さて、これまでの【スピード速報】におけるダウンロード、アップロード速度帯分析に登場した「団塊(最高速帯でも最多データ帯でもない特徴的な突出)」に注目してみよう。67.5M〜70Mbpsあたりに小さなピークが見られるが、特徴的と言えるほどの突出ではない。よって、今回は「団塊」は見られなかったということになる。接続環境の多様化により、バラつきが広がったのではないだろうか。

 この連載で何度も述べているように、アップロード速度は情報発信者の作業効率に大きく影響する。画像・動画を掲載し公開できるサービスなど、一般ユーザが大容量データを発信する機会が増えてきている昨今、アップロード速度の向上がこれまで以上に望まれる。そのためには、70Mbps以上の超高速帯の普及よりも、2.5Mbps以下の最低速ゾーンのユーザを上位のゾーンに導くことの方が効果的ではなかろうか。無線インターネットの増速のような即効性のある改善に期待したい。
《平野正喜》

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