【インタビュー】iPod shuffleは業界にとってインパクト大だ——米アップル・iPod担当ショーン・エリス氏 | RBB TODAY

【インタビュー】iPod shuffleは業界にとってインパクト大だ——米アップル・iPod担当ショーン・エリス氏

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「イノベーション」の鍵となった多言語を話すVoiceOver機能搭載のiPod shuffle——曲名、アーティスト名、プレイリスト名を”声”で教えてくれる。「テキストデータに合わせて14ヶ国語が話せるのは大変エキサイティング」とエリス氏は話す。
  • 「イノベーション」の鍵となった多言語を話すVoiceOver機能搭載のiPod shuffle——曲名、アーティスト名、プレイリスト名を”声”で教えてくれる。「テキストデータに合わせて14ヶ国語が話せるのは大変エキサイティング」とエリス氏は話す。
  • 背面のクリップ
 11日に世界同時発表になった第3世代iPod shuffle。同製品に関して、RBB TODAY編集部では来日中の米iPod担当ワールドワイドプロダクトマーケティング ショーン・エリス氏にインタビューする機会を得た。

——今回の第3世代となるiPod shuffleが発表されました。まず経緯をお聞かせください。

2005年に第1世代iPod shuffleが発表された当時、曲をランダムに再生するシャッフル機能もさることながら、小さいサイズと使い勝手の良さが受け入れられて、100ドル以下のポータブルオーディオプレーヤーとしてはすぐにベストセラー商品になりました。続いて発売された第2世代iPod shuffleでは背面にクリップを採用しました。バッグや服に装着でき、ワークアウトでの使用が可能となりました。今回の第3世代では「iPhone」からヒントを得て、操作をイヤホン部に付属するコントローラーに凝縮しました。再生、スキップ、曲選択などすべて一ヵ所で操作できるようになったのです。

——サイズ、容量などは?

本体には電源ボタンとシャッフルスイッチのみを装備しました。また、サイズを従来モデルのおよそ半分まで小さくし、なおかつ容量を最大約1,000曲分となる4GBに増やしました。

——ユーザーに話しかける機能がついたと聞きました。

はい。最大の特徴となるのが”あなたに話しかける”「VoiceOver(ボイズオーバー)」機能です。iTunesで購入したりCDからリッピングした楽曲のテキストデータをiTunesで自動分析し、音声データとしてiPod shuffleに転送します。この音声は、大変エキサイティングなことに14ヵ国語に対応しています。基本的にiTunesでは自動で楽曲の言語を設定しますが、それ以外にマニュアルで言語設定の変更をすることも可能です。たとえば、私はクラシック音楽が好きなのですが、クラシックの多くはイタリア語かドイツ語です。しかし、流暢なイタリア語で話しかけられても、それを理解することはできません。そこでiTunes内で英語に言語設定を変えます。そうすると、イタリア語の曲名を英語のアクセントで喋ってくれるわけです。先にご説明したとおりiTunesでは、自動で言語を検知・設定してくれますが、非常にトリッキーなシステムなため、ときどき間違えることもあるわけです。その場合にもこの方法で簡単に言語の設定を変更できます。言語についてもうひとつ申し上げておきたいのですが、OS X 10 Leopardには高品質な英語音声が採用されています。OS X 10 TigerやWindowsは違うバージョンの英語音声になります。英語以外の13ヵ国語に関してはどのOSでも同じ音声です。

——この第3世代iPod shuffleが市場や音楽好きのユーザーに与えるインパクトは?

今回発売になったiPod shuffleは8,800円と1万円を切る価格ながらも、従来の機能を省くのではなく、VoiceOverという新しい機能を搭載させるという意味での「イノベーション(革新)」を実現させることを最重視しました。機能を省くことで、価格を抑えてきた競合他社との大きな違いを生み出すことができたと思います。そういう意味で市場に与えるインパクトは大きいと考えています。また、音楽好きの方々にとっては、コントローラーが非常に便利な位置に装備されています。ですので、本体を洋服やバッグに取り付けることによって快適に使用していただけると思います。それからやはりVoiceOverという機能が搭載されたこと。これはただ楽しいというだけでなく、いちいち本体を見る必要がなく操作ができるので使い勝手が向上しています。

——ターゲットは?

おもなターゲット層は2つ。今まで全くiPodを使ってこなかった層と、2個目のiPodとして購入する層です。前者にとってはこの低価格でiPodとiTunesの世界が手に入るというのは魅力的で、後者の2個目として購入する層にとっては、第2世代のshuffle同様に背面にクリップを装備しているのでランニングなどワークアウトでの使用目的で購入してもらえるはずです。

——この価格は競合他社にも影響を与えるのでは?
 
繰り返しになりますが、そこが最重視したポイントです。この価格帯でどうイノベーションを推し進めるかというところです。

——では、購入を検討している方にひと言お願いします。

VoiceOver機能だけでなく、従来モデルの約半分の本体サイズに4GBの容量、加えてスタイリッシュなデザインを採用したiPod shuffleはイノベーションを推し進めた結果。入学など新しい門出のあるこの時期にぜひ使用していただきたいです。
《満井》

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