ウィルコム「不況の今“定額・低額・あんしん”を突き詰める」——新製品・新サービスを発表 | RBB TODAY

ウィルコム「不況の今“定額・低額・あんしん”を突き詰める」——新製品・新サービスを発表

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新製品・新サービスについて説明するウィルコムの喜久川政樹社長
  • 新製品・新サービスについて説明するウィルコムの喜久川政樹社長
  • 今後のデータ通信の展開
  • おサイフケータイは交通系、金融系、会員系サービスに対応。モバイルSuicaには夏に対応予定
  • どこでもWi-Fiは端末頭金4,800円、月額費用1,980円で、2月19日発売予定
  • デモを行う木村太郎氏
  • 新製品2機種を披露する喜久川社長
  • 2009年春モデルと京セラのラインアップを紹介する山本氏
  • シンプルでコンパクトな「WX340K」は京ぽんの最新モデル
 ウィルコムは22日、都内のホテルにおいて新製品および新サービスの発表会を開催。同社代表取締役社長の喜久川政樹氏が、WILLCOM CORE(通信規格XGP:eXtended Global Platform)の進捗状況やデータ通信の展開予定の説明、新製品・新サービス紹介を行った。

 WILLCOM COREは、4月下旬の山の手線内部一部エリアでのサービス、10月の本格サービスが予定されているが、XGP開発はスケジュール通り順調に進んでいるという。基地局の選定や回線の光化については対応済みで、XGPシングルデータカードもすでにででき上がっており、まもなく実証実験に入ることができる状況という。今後は、XGPを軸に、PHS、3G、Wi-Fi、新幹線無線LANなどのサービスを組み合わせデータ通信サービスを展開していく計画という。

 新製品・新サービスは、「新料金コース」「新サービス」、新サービスを採用した「新音声端末」2機種が発表された。

 新料金としては、同社がアイデンティティとしてきた「定額・定額・あんしん」(喜久川氏談)を実現する「新ウィルコム定額プラン」「新トリプルプラン」およびオプションサービス「新通話パック」の提供を2月5日より開始するという。

 「新ウィルコム定額プラン」は月額基本使用料2,900円(2回線目以降は2,200円)で24時間ウィルコムへの通話が無料、「新トリプルプラン」(3回線以上で契約が可能)は月額基本使用料1,900円で1時〜21時のウィルコムへの通話が無料。いずれも、他社携帯電話・パソコン含めメール送受信が無料、携帯サイト・PCサイトの閲覧、PC接続によるデータ通信を含むパケット料金の上限金額が2,800円で、オプション料金は不要のため使用しない月は無料となるプランだ。「新通話パック」は両プランのオプションで、月額1,050円で2,100円分の通話ができ、当月使い切らなかった無料通信料は同一請求先で分け合いが可能だ。喜久川社長は、「(使いすぎの高額請求に悩むことのない)若い方でも使える料金設定にして、料金面でも“あんしん”を与える」と説明した。

 新サービスとしては、おサイフケータイ「ウィルコム IC サービス」、「Flash Lite対応」の待受画面、コンテンツ、ゲームを提供する。また、全国約4,000のホットスポット(公衆無線LAN)が利用できる「ウィルコム 無線LANオプション」が、東海道新幹線のN700系車内と17駅の待合室でも利用可能となった。さらに、ニンテンドーDSやPSPの無線LAN対戦がウィルコムのPHSエリアで楽しめる携帯型無線LANアクセスポイントデバイス「どこでもWi-Fi」、サイマルラジオの聴取が可能なスマートフォン向けインターネットラジオポータル「W+Radio(ダブリューラジオ)」が紹介された。

 「W+Radio」では、木村太郎氏が代表を務めるコミュニティ・サイマルラジオ・アライアンスが運営する「SimulRadio(サイマルラジオ)」が、22日に提供開始された。会場に駆けつけた木村氏は、「ラジオの電波、インターネットに加え、PHSという新たな伝達方法を得たことが大きなメリットである。ラジオ電波に頼っていたラジオが新しい時代を迎えるきっかけになるのではないかと考えている」、またWILLCOM 03を手に「怒られるかもしれないが、これは電話機というより、私はラジオのチューナではないかと考えている」と語り、自ら持ち込んだというスピーカにつなぎ、サイマルラジオの聴取デモを行った。

 続く新機種発表では、京セラの通信機器関連事業本部 副本部長 執行役員 上席の山本康行氏により製品紹介が行われた。

 2009年春モデルとして京セラは、「WX340K」を2月末に、「BAUM」を3月末に投入する。両機種ともウィルコム初のおサイフケータイ対応モデルとなる。

 「WX340K」は“京ぽん”の愛称で親しまれている京セラの高機能モデルシリーズの最新機種。コンパクトサイズにおサイフケータイ対応、2.7インチワイドQVGA液晶搭載、Flash Lite対応、文字入力エンジンの改善(iWnn搭載)、ウィルコム ガジェット対応が特長だ。幅48.5ミリで手に馴染むグリップ感を実現し、上品で質感の高いカンパリレッド、ブリリアントホワイト、ミッドナイトブラックの3色を用意したという。

 「BAUM(バウム:WX341K)」は「WX340K」とほぼ同等のスペックを搭載し、コンパクトサイズを実現したストレートフォン。女性をメインターゲットにデザインを工夫した遊び心のあるモデルで、ホワイト、ピンク、パープル、ブラックの4色が用意された。山本氏によると、「基本機能とデザインで楽しさや連帯感を引き出すアイテムをコンセプトとしている。お菓子のバウムクーヘンをモチーフに、つながりや輪を想起させ、楽しいコミュニケーションを分かち合うことを狙いとしている」という。

 京セラでは、HONEY BEE 2に上記2機種を加え、3つのラインアップでウィルコム向け製品を展開している。各々のコンセプトを山本氏は「HONEY BEE 2はウィルコムを初めて使うユーザ向け、BAUMは高いデザイン性と充実の基本機能を兼ね備えた欲張りなモデルでウィルコム利用経験のあるユーザ向けに1台目も狙えるモデルとして、WX340Kは長期にわたるウィルコムユーザ向けに充実のスペックを提供するモデル」と説明する。また、「京セラはWILLCOM COREに対しても全面的に協力している。今後もウィルコムの事業が発展するよう、全力で取り組んでいきたい」と語った。

 最後に喜久川氏は、「不況のなか、我々がいかに役に立てるのかということを考えている。そういった中で“定額・低額”をより使いやすく提供していくという役割が出てくる。不景気な中での社会の安心、環境に対する取り組み、災害時の対応、そういった通信会社としての役割を問われると考え、ウィルコムはWILLCOM COREを中心としたデータ通信サービスにこれまで以上にまじめに取り組み、“定額・低額・あんしん”を突き詰めていきたい」と締めくくった。
《編集部》

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