【スピード速報】過半数に迫る東日本のBフレッツ、西日本はCATVが堅調 | RBB TODAY
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【スピード速報】過半数に迫る東日本のBフレッツ、西日本はCATVが堅調

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2007年1月9日〜15日と2008年1月15日〜21日の計測データのうち回線種別が解析できたデータを用いてグラフ化。計測された件数比なので、実際のシェアを反映しているわけではないが、2008年も東日本と西日本で大きな違いが見られる
  • 2007年1月9日〜15日と2008年1月15日〜21日の計測データのうち回線種別が解析できたデータを用いてグラフ化。計測された件数比なので、実際のシェアを反映しているわけではないが、2008年も東日本と西日本で大きな違いが見られる
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 今回は2008年1月15日〜1月21日の全測定データを用いて、最新の手法によりIPアドレス等を用いた発信地と回線種別の解析を行い、東日本と西日本に分けた場合の回線種別の割合を算出した。そして昨年同時期(2007年1月9日〜1月15日)に「東日本はBフレッツが44%、西日本はADSLが37%」として公開した記事のデータと比較する。なお、東西の分類は、NTT東日本とNTT西日本のどちらか管轄する都道府県かを用いている。よって、北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県を東日本エリアとし、これら以外を西日本エリアとした。

 図を見ての通り、2008年も東日本と西日本で大きな違いが見られる。東日本ではBフレッツが47.0%と過半数に迫り、これに他のFTTHをあわせた光ファイバの割合は62%に達している。これに対して、西日本ではCATVが37.4%となり、Bフレッツの26.2%を大きく引き離した。

 次に前年同時期との比較だが、東日本では、CATVが4ポイント減少し、逆に退潮が続いているイメージのあったADSLが微増しており、まだまだ健在であることを示している。なお、前回の「中部テレコミュニケーション買収でKDDIの速度分布はこう変わる!」で話題となったKDDIのひかりONEを含む「Bフレッツ以外の光ファイバ」は微減だった。Bフレッツのサービス地域拡大に伴うシェア拡大に押されている印象がある。もしかすると、これがKDDIにCTC買収を決断させた理由なのかもしれない。

 ところが、西日本では、ADSLにマイナス5.1ポイントという大幅な退潮が現れている。その分、Bフレッツが2ポイント増加し、CATVも0.6ポイントの微増となった。東日本とは逆にBフレッツ以外の光ファイバも1.7ポイント増加しており、Bフレッツとあわせた光ファイバの割合は3.7ポイント伸びて42.9%となった。しかし、それでも、東日本のBフレッツ単独のシェアには及ばず、CATVに大きく水をあけられている。

 昨年の今頃は、この東西のシェアの差について「将来的には差がなくなってくるのではないか」と考えていたが、この1年では差が広がっているように見える。しかし、光ファイバのシェアはどちらも同様に上昇しており、これ以上の差がつくことはないのではなかろうか。さて、今年一年でどう変わるか。今後も継続して調べていこう。
《平野正喜》
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