ギネスも認定、世界一長持ちする単三電池——松下電器「エボルタ」 | RBB TODAY

ギネスも認定、世界一長持ちする単三電池——松下電器「エボルタ」

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EVOLTA 披露
  • EVOLTA 披露
  • 製品外観写真
  • 電池内容量がアップ
  • 材料も改良
  • 材料も改良
  • 工法も改良
  • 乾電池総需要の20%を目指す
  • 松下電池工業・一次電池社 黒川満社長
 松下電器産業は1月15日、新型アルカリ乾電池「エボルタ」を発表した。4月26日より全国の取り扱い店で発売する。単1、単2、単3、単4形を揃えており、価格はオープンプライス。材質や形状の工夫により可用時間を延ばした。また、電池材料の封入技術を改良し、従来は5年程度だった使用推奨期限を10年間に伸ばした。

 発表会の様子は関連リンクの【ビデオニュース】に動画としてもアップされている。この記事をあわせて参照してほしい。

 新型乾電池「エボルタ」は、構造部の強度を高めつつ薄型にすることで、電気を発生させる「活物質」の容積を増やした。さらに正極、負極に新材料を採用して反応性を高めた。一例として、電池内部にオキシ水酸化チタンを添加することで、充填した二酸化マンガンの内部まで化学反応を促進させる。これにより従来は未反応だった部分が減り、電池の性能をフルに引き出せるようになった。

 製造工程においてもオキシライド乾電池で培った工法を改善して充填密度を高めるほか、減圧脱気で気泡を取り除くことで負極材料の充填量を増加。圧力差を利用した吸液工法を改良し、電解液の充填量も増やしている。

 松下電池工業・一次電池社の黒川満社長によると、「世界の乾電池需要は年間4%の拡大傾向にあり、このうちアルカリ乾電池は約8%と大きな伸びを示している」という。特にデジタルカメラなどモバイル電子機器の市場拡大が電池市場をけん引した。これを受けて松下電器は2004年に大電流機器用のオキシライド乾電池を開発した。オキシライド乾電池は世界で累計7億個を販売するヒット商品となったが、電流量が高すぎて使用できる機器が限られたこともありアルカリ乾電池を代替するには至らなかった。また、電子機器の省エネ化などの影響で、再び中電流機器用のアルカリ乾電池の需要が拡大している。松下電器の消費者向け調査によると、乾電池の性能でもっとも望まれていることは可用時間の長時間化であり、それに応える形で「エボルタ」の開発が始められた。

 「エボルタ」の単3型は世界でもっとも長持ちするとしてギネスブックに記録されることになり、登録証の授与式も行われた。また、CMキャラクターにはロボットクリエイター高橋智隆氏が製作した「エボルタ」君が起用される。オキシライド乾電池では有人飛行機を飛ばしたり、電池自動車による世界最高速度を達成するなどCMが話題となったが、エボルタ君は世界の名所でビックリするようなパフォーマンスを見せてくれるという。

 価格はオープンプライスとしているが、予想実売価格としては単1形が2本パック570円程度、単2形2本パックが420円程度、単3形、単4形がそれぞれ4本バックで590円程度になる見通し。オキシライドよりちょっと高めと言った価格帯になりそうだ。
《杉山淳一》

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