NEC社内のモバイル環境導入事例(後編)——テレワークを法人向け営業・SE部門でトライアル | RBB TODAY

NEC社内のモバイル環境導入事例(後編)——テレワークを法人向け営業・SE部門でトライアル

エンタープライズ モバイルBIZ

講演中のNEC IT戦略部マネージャーの中田俊彦氏
  • 講演中のNEC IT戦略部マネージャーの中田俊彦氏
  • セキィリティインフラ(ディレクトリ基盤)
  • セキィリティインフラ(セキュリティマネージマント)
  • ストレージ統合とシンクライアント活用
  • PC検疫によるセキュリティ強化
  • リモートアクセス基盤をリニューアル
  • テレワークトライアル
  • 新型シンクライアントのトライアル
 ここでは前編に続き、NEC社内のモバイルワークスタイルを取り上げる。セキュリティー対策や実施中のテレワークトライアルによる利用者の声に焦点を当てた。

 NECはグループ全体(海外を除く)で約13万7000人、本体は2万3000人をかかえる。本社、事業場、研究所など20拠点、販売拠点は70拠点、国内関連会社は約80社(約280拠点)となっている。これらを支えるインフラとしては、アクセス回線総帯域は14.1Gbps、接続LAN数4000で、メール送受信数は日に400万通だ。また、IP電話は約49000台、接続サーバは約23000台、接続クライアントPCは約163000台と報告された。

 NECグループ全体約14万人のIDやパスワードは人事システムと連携しながら、認証ディレクトリで集中管理されており、これによって業務システムやポータルなど全てシングルサインオンが可能となっている。また、PCやサーバについてセキュリティーの状態も集中管理されている。分散化された情報資産(データ)はデータセンターへの集約をはじめている。ファイルサーバの共有データはNEC全体で約230TB(870台 平均800GB/台)、個人のPCデータはNEC全体で約230TB(平均10GB/台)となっているが、これらのうち200TBの集約化が完了、ファイルサーバも370台を撤去済みだ。集約完了は2008年度末を目指しており、現在40%が完了している状態という。

 また集約化することで、セキョリティーの強化も可能になる。必須ソフトがインストールされていなかったり、未適用パッチがあったり、一定日数以上ポリシー管理サーバと通信していない場合には強制的に撤去あるいは隔離をするなどの処理を適用する。これらは、現在無線LAN接続に対して適用中で、リモートアクセスについては構築中、有線LANに関しても検証を経て適用していくとしている。

 無線LANでのセキュリティー対応の効果としては、下のような結果(※1)となっている。現在では必須ソフトがはいっていないPCはゼロとなっている。また、リモートアクセス基盤については来年1月末をめどにリニューアルを実施中だ。具体的にはシンクライアントを導入するとともに、通常PC向けにも検疫を中心とした仕組みを強化している。シンクライアント、通常PCともに新規に構築あるいは更新されたVPN設備にて、ワンタイムパスワード認証を行い、認証サーバに接続する。携帯電話に関しては、登録された端末の識別とパスワードによる個人の識別の2つの認証を行うとともに、パスワードを3回間違えると利用禁止に。またログインした状態で10分間放置すると自動的にパスワード入力画面になるようにするなど、なりすましを排除する。

 同社ではどこにいてもオフィスと同じように業務を遂行し、メンバーと協働できる働き方としてテレワークを推進している。すでに2006年7月から法人向け営業・SE部門の一部を対象にトライアルを実施してきたが、これを11月から法人向け営業・SE部門全体に拡大した。公開されたトライアルの声は以下の通り。仕事が集中してできる、通勤ストレスの解消などメリットがある一方で、プレッシャーの増加などの声もある。同社ではこれらの声も参考にしながら、さらにトライアルを進める。また、一部のトライアル関係者によりシンクライアント「US110」でのトライアルも開始している。
《RBB TODAY》

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