SaaSからPaaSへ——米セールスフォース共同創業者・テクノロジー統括責任者パーカー・ハリス氏が講演 | RBB TODAY
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SaaSからPaaSへ——米セールスフォース共同創業者・テクノロジー統括責任者パーカー・ハリス氏が講演

エンタープライズ その他
米セールスフォース・ドットコムの共同創業者・テクノロジー統括責任者のパーカー・ハリス氏
  • 米セールスフォース・ドットコムの共同創業者・テクノロジー統括責任者のパーカー・ハリス氏
  • 米セールスフォース・ドットコムの共同創業者・テクノロジー統括責任者のパーカー・ハリス氏
  • Platfome as a Service(PaaS)
  • ディズニーはキャラクター管理にプラットフォームを利用。.Netと比較して決定した
  • エレクトロニックアーツは人材採用に活用した
  • 2日にIdeaExchange日本語サイトを開設
  • 画面の説明。Salesforeceは様々なアプリケーションを切り替えて使うことができる。アプリを切り替えると上にタブがあり、左のサイト検索では必要な情報を検索できる。
  • コールセンターの場合、初芝という会社から電話がかかってきたとする。初芝デバイス株式会社のリンクをクリックすると企業の情報が表示される。CRMの中心である企業の情報は、詳細情報、関連するアカウントプラン、取引先責任者、商談情報、契約情報、サポートへのお問い合わせ情報などへ、ここからアクセスすることができる。
 9月に米国で開催された米セールスフォース・ドットコムのカンファレンス「Dreamforce」で詳細は明らかになっているが、2日、東京・港区のホテルで開かれた「Successforce LIVE 2007」は、その日本版と言える。基調講演には、米セールスフォース・ドットコムの共同創業者・テクノロジー統括責任者であるパーカー・ハリス氏が登壇し、今後の戦略と新製品の紹介を行った。

 「SaaSのサービスをオンデマンドで提供してきたが、これからはプラットフォームもオンデマンドで提供していく」とハリス氏は繰り返した。同社は、もともとプラットフォームを提供する会社ではなかったが、顧客が自由にカスタマイズできるようにしたことで「結局、CRMを強くし、“実際にこのように機能すべきだ”という形でCRMが動作するようになった」と強調する。

 その事例として挙げられたのが、ディズニーの例だ。ディズニーでは、ミッキーマウスというキャラクターを徹底管理する必要があった。同じ場所にミッキーマウスが2体登場することはあってはならない。ある子供がショッピングモールでミッキーマウスに会い、少し歩いたところでまたミッキーマウスに再会してしまう。そんなことがないように、50マイル以内にミッキーマイスが登場しないようにトラッキングする必要があった。この管理にはSalesforceが使われたが、セールスフォース・ドットコムはアプリケーションは開発していない。プラットフォームを提供しただけだ。当初ディズニーのIT部門はSalesforceを信用していなかったという。そこで、ディズニーは.NETと比較して採用を決めたという。具体的には、.NETでは、開発に3000時間かかったのに対して、force.com(Paas)では96時間で済んだ。他の例では、優秀な人材採用時の紹介手数料管理、グローバルな採用プラグラムにforce.com(Paas)を使っているエレクトロニックアーツ社、顧客およびコンプライアンス関連のレポートに使っている日本郵政の例が紹介された。

 米国セールスフォース・ドットコムはPaaSのインフラストラクチャーについて、1日に1億のリクエスト、平均レスポンスタイム225/ミリ秒という速さ、90万のユーザーの存在、世界での導入数23700件、15言語に対応などをアピールした。

 一方、同社では9月にオンデマンドCRM Salesforce の最新版「Winter'08」を発表している。「Winter'08」では100以上の新機能が追加されているというが、今回ステージでは、その一部を細かいデモで紹介していた。使い勝手の面ではインラインで編集ができるようになったこと、タギング機能で情報にアクセスしやすくなったことなどが挙げられる。さらに追加されたアプリケーション「Salesforce Ideas」を使うと、社内の声、顧客の声など様々な意見が寄せられ、イノベーションを起こしやすくできるという利点があるという。
《RBB TODAY》
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