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専修大学、学生教員合わせて2万人以上のネットワーク基盤にシスコを採用

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専修大学ネットワーク図
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 シスコシステムズは4日に、専修大学が情報科学センターのネットワーク基盤としてシスコ製品を導入したことを発表した。

 専修大学は、文系大学ながら情報教育に早くから着手し、1961年に経営学部設立準備の一環として汎用コンピュータを導入、1982年には情報教育を全学に拡大、1992年には学内LANの整備を始め、現在に至っている。教育用システムは、約100台のサーバと約1700台にものぼるクライアントPC、東京都の神田キャンパスと神奈川県の生田キャンパスの計2キャンパス全域をカバーするネットワークで構成されており、同校では、これら情報科学センターが管理するシステムとネットワークについて3年ごとに見直しを行っている。

 同校の従来ネットワークは、これまで情報科学センターの中心となる生田キャンパスに置いた2台のコアスイッチにすべてが集約される構成になっていたため、負荷が極めて高く、万一そこが止まればネットワーク全体に影響を及ぼす可能性があった。そこで今回、ネットワークの対障害性、管理性を高めることを重視し、LANデザインの見直しを行った。また、コアスイッチに直収されていたサーバ群を整理してサーバファームにまとめることで、セキュリティを考慮した安全で信頼性の高いイントラネットデータセンターを構築したとしている。

 専修大学の中心となる生田キャンパスの9号館には、コアスイッチとデータセンターのスイッチに「Cisco Catalyst 6500」を各2台ずつの冗長構成で導入。また、生田キャンパスの1号館と10号館にも2台ずつの「Cisco Catalyst 6500」を配置し、各館と9号館の間を10Gbpsで結んだ。そして生田キャンパスと神田キャンパス間を、1Gbpsのダークファイバで結んだ。データセンターのスイッチには「ファイアウォールモジュール」「コンテントスイッチングモジュール」「SSLサービスモジュール」を搭載し、柔軟性向上と強固なセキュリティを図っている。

 また、学生や教員の持ち込みPCの利用を実現するため、すべてのゼミ室と食堂などのコミュニケーションスペース、および新校舎を網羅するワイヤレスLANを整備し、約170個所のアクセスポイントに「Cisco Aironet」を利用している。ワイヤレスLAN経由のアクセスはプロキシサーバなど必要最低限にとどめ、万一ウイルスやワームが侵入してもシステム全体に影響が出ない構成となっている。

 さらに、アプリケーションを利用した授業課題に対応するリモートアクセスの導入で、利便性を高めているとのこと。これまで、学校所有である高額な統計用アプリケーション等を共有する場合、学校が開いている間はそれらを自由に使えても、学校が閉まった夜間や休日は利用できないという問題があったため、リモートアクセスを可能にするセキュリティ アプライアンス「Cisco ASA5540」の採用により、学生がVPN経由で校内のPCにアクセスし、リモートデスクトップでそれらのアプリケーションを利用できるようになった。これにより、約2万人の学生と約800人の教職員が関わるさまざまな授業形態・サービス要求に応えられるよう、160種類近いアプリケーションを随時追加・利用できる、堅牢で安定したネットワーク基盤を実現した。

 今後は、今回構築したネットワークインフラを活用し、さらなる情報教育の充実を図る。
《冨岡晶》
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