NEC、トラックに乗ったままで顔認証を行う出入国ゲート管理システムを香港に納入
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このシステムは、同社の顔認証製品「NeoFace」や、同技術を用いたeパスポートの実績をベースに開発されたものだという。7月に開通した「香港−深川」間の新道においてまず8ゲート分を稼動させ、今後は順次ゲート数を拡大し8月までに全40ゲートへと導入を進めていくとしている。
このシステムで認証対象となるのは、香港に在住しIDカード(スマートカード)を有するドライバーで、今回のシステムではトラックドライバーが対象となっている。香港では、全住民のIDカード化が実現しており、個人の識別情報が登録されているほか、車ごとにドライバーを一対一で登録。このため、車のナンバーからドライバーが特定でき、トラックが出入国ゲートに進入時に車のナンバーを識別し、ドライバーが特定できるという。
そして、ドライバーが今回導入されたシステムによる顔認証で本人だと確認されると、出入国審査業務が完了しゲートが開かれる仕組みとなっている。なお現在は、指紋認証システムが稼動しており、そのシステムと顔認証システムが併用されているという。
さらに、今後はトラックに加え、5〜8人乗りの乗用車(ワゴン車)の搭乗者全員を認識する顔認証の導入が決定しているという。このシステムでは指紋認証システムとの併用ではなく、顔認証だけで出入国審査を行うことを目指しており、現在は開発ならびに実験が進められている状況だとしている。