2世代先のDAT、LTOを見据え、高速・セキュアなテープ・バックアップは健在! —日本HP | RBB TODAY

2世代先のDAT、LTOを見据え、高速・セキュアなテープ・バックアップは健在! —日本HP

エンタープライズ その他

HP StorageWorks D2Dシリーズ
  • HP StorageWorks D2Dシリーズ
  • ストレージワークス製品本部 本部長 富岡 徹郎氏
  • テープドライブも今後のストレージ戦略の柱とする
  • ストレージ市場で先行するHP
  • 米ヒューレット・パッカード カンパニー ストレージワークスディビジョン データプロテクション&セキュリティプロダクト ディレクター アダム・シュー氏
  • HPのテープ・バックアップ製品の開発と供給は続く
 日本ヒューレット・パッカード(HP)は6月28日、中規模環境向けのバックアップ製品として、ディスクベース・バックアップ製品の新モデルや新世代テープ・ドライブなどの追加を発表した。

 今回発表された新製品は、ディスクベース・バックアップ製品「HP StorageWorks D2D120 Backup System」、新世代DAT規格「DAT 160」を採用したドライブ各種、第4世代LTO規格を採用した「LTO Ultrium 1840」テープドライブ、バックアップ・ソフトウェアの新バージョン「HP Data Protector Express Software v3.5」。

 最初に登壇した同社のストレージワークス製品本部 本部長の富岡 徹郎氏は、従来の同社のストレージ戦略の3本柱である「オープンなSANディスク・アレイ」「ILM(情報ライフサイクル・マネジメント)等のストレージ・ソフトウェア」「中小規模向け各種製品」に加えて、「4番目の柱としてテープ・ドライブなどのデータ保護製品に注力していく」ことを明らかにした。同氏が示したデータによれば、保護対象のデータ容量、DDS/DATドライブの販売台数、LTOドライブの販売台数、テープオートメーション(テープ・ライブラリ装置)の販売台数、の4種類のデータのいずれも日本国内では同社が首位だという。

 一方、中小規模企業のデータ保護に関する課題として、コストの制約とIT管理者の負担の大きさを挙げ、「中小規模企業のデータとビジネスを守るには新しいテクノロジが必要」だとした。

 続いて登壇した米ヒューレット・パッカード カンパニー ストレージワークスディビジョン データプロテクション&セキュリティプロダクト ディレクターのアダム・シュー氏は、同社のデータ保護に関する戦略と市場動向の概略を紹介した。同氏は、データ保護に際してはRTO(Recovery Time Objective、リカバリー時間)とRPO(Recovery Point Objective、リカバリー範囲)の設定が重要だとし、業務内容やデータの特性に応じて適切な技術を選択すべきだという点を強調した。さらに、同社ではテープ・バックアップからサーバやストレージのクラスタリングまで、RTO/RPOおよびコストの異なるさまざまなソリューションをフルにラインナップしており、あらゆる要求に対応できる体制が整っていることを紹介した。

 また、テープ・バックアップ製品に関しては、今回DAT/LTOいずれも新世代のドライブが製品投入されたばかりだが、続く2世代分(LTO5、LTO6、第7世代DAT、第8世代DAT)のロードマップが既に出来ていることを紹介し、今後も同社が継続的にテープ・バックアップ製品への投資を継続し、ユーザーの既存投資を保護する姿勢を明確にした。

 最後に、日本HPのストレージワークス製品本部 プロダクトマーケティング部の山岡 正誠氏が登壇し、製品の詳細を説明した。

 D2D120 Backup Systemは、PCのタワー型筐体と同等のサイズの外観のデバイスで、内部のハードディスクに仮想テープ・ドライブを構成し、サーバにテープ・ドライブとしてアクセスさせるバックアップ製品。1.5TBの容量で28万円となる。中小規模環境では、バックアップ対象となるサーバにそれぞれ直接テープドライブを接続するDAS接続か、あるいは全くバックアップを行なわない例が一般的だが、D2D120 Backup Systemでは内部に最大4台の仮想テープを作り、iSCSI接続することで4台のサーバに同時に接続することができる。D2D120 Backup Systemに1次バックアップを統合し、さらにテープにバックアップ(コピー)することで、長期の安全なデータ保管と、リストア等の作業に迅速に対応できる柔軟性が両立できる。

 DAT160テープドライブは、第6世代のDAT規格で、テープ幅が従来の3.8mmから8mmに拡幅された。カートリッジの厚みは4mm増えているが、その他の形状は従来と同一。カートリッジの厚みが異なるが、2世代前(DAT72、DAT40)までの下位互換性が保証されている。最大容量はカートリッジ1本で160GB、バックアップ速度は毎時50GB(いずれも1/2圧縮時)。今回発表された新製品は内蔵型/外付け型、USB接続/SCSI接続の組み合わせで4モデル。価格は14万円〜17万円。

 LTOテープの新製品は、第3世代に属するUltrium 920のSAS(Serial Attached SCSI)インターフェイス対応テープオートメーション3機種と、第4世代のUltrium 1840テープドライブ。Ultrium 1840では、最大容量1600GB、最大速度240MB/s(いずれも1/2圧縮時)。容量/速度の向上に加え、新たにデバイスレベルでの暗号化対応が特徴となる。

 出荷開始は、D2D120 Backup Systemが7月中旬。DAT160ドライブは7月下旬、LTOドライブは8月の予定。
《渡邉利和》

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