3月22日(現地時間)、米オラクルはドイツSAP AGとテキサス州のSAP Americaに対して、同社のデータベースやソフトウェア資産に対する不正アクセスと不正なダウンロードなどの行為に対して、カリフォルニア州地方裁判所に提訴した。 オラクルのホームページの訴状のコピーによれば、SAPの従業員が不正なアカウントやパスワードによって、同社のサポートサイトにに対して繰り返しアクセスし、ソフトウェア資産、機密情報、その他知的財産の一部をダウンロードしていたという。 このサポートサイトは、本来オラクルの正規の顧客しかアクセスできない「Customer Connection」と呼ばれるもので、2006年11月には、このサイトに対する大規模なダウンロードが発生していることを確認しているという。 オラクルは、コンピュータの不正および悪用に関する法律違反、不正データアクセスに関する法律違反、利益機会の意図的な妨害、不作為による利益機会の妨害、産業スパイ行為など11の法律違反や行為をSAPが行ったとしている。