イー・アクセス、ADSL回線の解約抑止策で売上は減少だが、利益は増加 | RBB TODAY
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イー・アクセス、ADSL回線の解約抑止策で売上は減少だが、利益は増加

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 イー・アクセスは8日、2006年第3四半期(06年4月〜12月)までの業績を発表した。発表によると、当四半期までの売上高は420億9,200万円(昨年同期比7.5%減)、経常利益は11億9,500万円(同74.7%減)、当期純利益は18億400万円(同44.9%減)となっている。なお、通期の業績予想については、2006年11月15日に発表されたものから変更されていない。

 当期の事業別状況においてADSL・ISP事業では、前期に引き続き、移転や回線クラス変更に伴う手数料の無料化、サービスメニューの拡充やカスタマーサポートの充実化に加え、2006年6月からは3Mbpsサービスから5Mbpsサービスへの自動アップグレードを実施するなど、解約抑止策の強化を実施。また、メタルプラス電話とのセット販売のチャネル拡大により、インターネットユーザに加え固定電話ユーザの獲得を促進したとしている。

 さらに、AOLブランドのISPサービスについては、引き続きブロードバンド化の推進やコスト管理の徹底により利益体質の強化を実施。また、2006年12月より、モバイル事業に対して通信ネットワークのバックボーンの提供を開始しているという。

 これらにより、第3四半期連結会計期間の売上高は421億800万円と前年同期比7.5%の減少となったものの、営業利益は95億3,800万円と前年同期に比べ19億3,900万円(25.5%)の増益となり、大幅に収益性が向上したとしている。なお、2006年末現在のADSL契約者数は192.5万(AOLのISPサービス契約者数を加えた総契約者数は216.4万)となっている。

 一方、現在準備期間中にあるモバイル事業は、2006年9月にNTTドコモと第3世代移動通信サービスのローミングサービスについて基本合意したことにより、2008年3月に予定されている音声サービスの開始当初から日本全国でのサービス提供が可能となったとしている。

 このほか、データセンタや地方事務所の開設や販売チャネルの構築などにより、モバイル事業において当第3四半期連結会計期間に発生した営業費用は前年同期に比べ47億3,600万円(231.7%)増加の、61億6,400万円となっている。なお、サービス開始前で売上がないため、同額がモバイル事業の営業損失となっている。
《村上幸治》
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