ソフォスは1日、2006年11月のコンピュータウイルスの報告数をまとめた「トップ10ウイルス」を発表した。 発表によると、Stratio-Zipが全報告数の約3分の1を占め、前月トップだったNetsky-Pを追い抜いて1位になった。また、トップ10にランクインしたマルウェアのうち、全体の39.7%を占めるStratio-Zip、Netsky-D、MyDoom-Oの3種類がWindows Vistaにも感染するという。同社の独自調査によると、Windows Mail(Outlookのアップグレード版)を利用した場合はこの3種類のマルウェアを検知して阻止できたが、サードパーティ製のメールクライアントを使用するとWindows Vistaの防御機能をすり抜けてしまうとのことだ。同社では、Windows Mail以外のメールクライアントを使用している組織やWebメールなどの個人メールへのアクセスを許可している組織では感染する可能性があると警告している。 2006年11月のトップ10ウイルスは以下の通り。[1位]W32/Stratio-Zip:33.3%[2位]W32/Netsky-P:15.6%[3位]W32/Bagle-Zip:6.1%[4位]W32/Zafi-B:4.3%[5位]W32/Netsky-D:3.9%[6位]W32/Nyxem-D:2.5%[6位]W32/MyDoom-O:2.5%[8位]W32/Mytob-C:2.4%[9位]W32/Sality-AA:1.8% 新規[10位]W32/Zafi-D:1.7%[その他]25.9% 11月に全世界で送受信されたすべてのメールのうち、悪意があるものは357通に1通で全体の0.28%だった。同社が11月に検知した新規の脅威は7,612件、10月までに阻止した脅威の総件数は20万1,433件にのぼる。2006年11月に同社が報告を受けた偽ウイルス情報のワースト10は以下の通り。[1位]Hotmail hoax:7.7%[2位]Olympic torch:7.2%[3位]Budweiser frogs screensaver:6.3%[4位]Parcel Delivery Service scam:4.9%[5位]A virtual card for you:4.1%[6位]Bonsai kitten:3.7%[7位]Justice for Jamie:3.0%[8位]MSN is closing down:2.8%[9位]Meninas da Playboy:2.7%[10位]Applebees Gift Certificate:2.7%[その他]54.9%