ソフォス、2006年第3四半期のスパム送信国ワースト12を発表〜アメリカがダントツの1位 | RBB TODAY
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ソフォス、2006年第3四半期のスパム送信国ワースト12を発表〜アメリカがダントツの1位

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 法人向けセキュリティ対策製品を取り扱うソフォスは7日、2006年第3四半期(7〜9月)のスパム最多送信国ワースト12を発表した。

 発表によると、1位はアメリカで2位の中国を大きく引き離している。2005年第4四半期以降、1位のアメリカと2位の中国の差は僅差となっていたが、2006年第3四半期はStratioワーム、通常Warezovと呼ばれる英語圏のPCユーザーをターゲットにしたスパムボットにより再びその差が開いた。

 スパム送信国ワースト12は以下の通り。

1. アメリカ                   21.6%
2. 中国(香港を含む           13.4%
3. フランス                    6.3%
3. 韓国                        6.3%
5. スペイン                    5.8%
6. ポーランド                  4.8%
7. ブラジル                    4.7%
8. イタリア                    4.3%
9. ドイツ                      3.0%
10. 台湾                       2.0%
11. イスラエル                 1.8%  新規
12. 日本                       1.7%

その他                        24.3%

 今期は中国からの送信が大幅に減少したことが特徴のひとつで、13.4%と前期の20.0%より7%近く比率が下がっている。また、イギリスが13位とランク外に転じた一方で、新たにイスラエルが11位に浮上してきた。

 その他の流れとしては、ハッカーがパソコンを乗っ取る際は以前はOSの脆弱性が利用されたが、最近ではトロイの木馬やワーム、ウイルスなどのマルウェアを使ってバックドアを開き、そこから侵入する手法が主流となってきている。

 また、スパム送信者が流す偽情報で株価を不当に吊り上げて、最高値に達した時点で売り抜けて利益を得る「ポンプ&&ダンプ詐欺」において、テキストではなく画像でメッセージを表示する「イメージスパム」のしようが目立った。さらに、スパムメール送信を目的としたメールアドレス収集の新しい手段として、チェーンメールや偽のユーザー登録フォームが使われていることが確認された。

 このような状況下において、2006年第3四半期にはスパマーに影響を与える法規制などの動きが見られた。9月にAustralian Communications and Media Authority(ACMA:オーストラリア通信・メディア局)があるスパム送信業者に対する調査を開始し、10月下旬には同業者に対して莫大な罰金刑を言い渡した。また、アメリカでは未成年にギャンブルやアルコール飲料に関するスパムを送信したとの容疑で2社が起訴されている。さらに米・ノースカロライナ州では、米国内科医師会(American College of Physicians)の8万人の個人情報を不当に入手して販売したとして、William Bailey, Jrが告発された。

 地域別のスパム送信国ランキングは以下の通り。前期と比較して、アジアは6.1%減少しているものの依然としてトップにランクされている。2位のヨーロッパは4.8%と比率が上昇しているのが目立つ。

1. アジア              34.1%
2. ヨーロッパ          31.9%
3. 北米                24.2%
4. 南米                 8.3%
5. アフリカ             1.0%
6. オーストラリア       0.5%
《富永ジュン》
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