携帯電話で360°のパノラマ写真もできる! gooの「携帯動画パノラマ実験」 | RBB TODAY

携帯電話で360°のパノラマ写真もできる! gooの「携帯動画パノラマ実験」

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NTTサイバーソリューション研究所メディアコンピューティングプロジェクトプロジェクトマネージャー奥雅弘氏。技術的な紹介やデモンストレーションを行った
  • NTTサイバーソリューション研究所メディアコンピューティングプロジェクトプロジェクトマネージャー奥雅弘氏。技術的な紹介やデモンストレーションを行った
  • NTTレゾナントポータル事業本部技術マーケティング部部長濱野輝夫氏。事前に実施されたモニターに対するアンケート結果の発表を行った
  • 会場で実際にデモンストレーションを実施。会見場の左端から右端まで、携帯で動画撮影して、それをパノラマ画像にその場で変換
  • 会見場の記者席のパノラマ画像を表示している携帯端末の画面。画面ではやや見づらいが、記者数などがわかる
  • パノラマ画像ができるまでのサンプル。左の3点のうち、一番左の最初のカットから右の最後のカットまで、自動的につなぎ合わせて、最も右のパノラマ画像ができあがる。動きのあるものを中心に持ってくる仕組みで、その上に新しい画像を重ねていくので、滑り台を滑ってきた女の子は、最後にしか映っていない(動画によっては、このように必ずきれいに消えるとは限らないとのこと)
  • パノラマ画像のサンプル。カメラワークを再現する形になるので、横一直線の、写真などでおなじみのパノラマ画像だけでなく、上下や斜め方向にもパノラマ画像が生成される。なかには、中央の画像のようにドーナツ形も可能
  • 「モバイル映像ハンドリング」技術の流れと、具体的な携帯端末での操作画面。PCを利用することも可能だが、基本的に携帯端末ですべて事足りる仕組みになっている
 NTTとNTTレゾナントは18日、ポータルサイトgoo上の実験サイト「gooラボ」において、「携帯動画パノラマ実験」の開始を発表した。NTTサイバーソリューション研究所メディアコンピューティングプロジェクトプロジェクトマネージャー奥雅弘氏と、NTTレゾナントポータル事業本部技術マーケティング部部長濱野輝夫氏による技術的な解説や、今回のサービスを開発するに至った経緯、NTTおよびNTTレゾナントそれぞれの役割や今後の予定などが発表された。

 会見は、まず奥氏の「携帯動画パノラマ実験」の紹介と、具体的なデモンストレーションから。現在、blogユーザーは800万人にものぼるといわれ、大変な盛況ぶりである。現在は、文字媒体と静止画による情報発信のスタイルが主流だが、今後は動画利用が増えていくと思われ、またPCを利用するのではなく携帯端末だけでblogの編集などを行う「モブログ」の人口も増加していくと考えられている。その部分に目をつけたNTTと系列会社のNTTレゾナントが研究をして、今回一般ユーザーに実験として公開されるサービスがこの「携帯動画パノラマ実験」だ。

 同実験は、簡単に説明すれば、iモードの携帯端末で撮影した動画をアップして、仲間内限定で視聴したり、広く一般に公開できたりするサービス。NTTドコモのFOMA 900/700シリーズの利用者で、iモードおよびiモーションメールの付加機能を利用できるユーザが参加できる(登録制)。なお、自分でアップした動画の公開に関する設定や、ほかのサービス利用者の動画の視聴などは、PCからでも行える(環境は、IE6.0+QuickTime Player 6.4以降)。実験は、2007年3月31日まで行われる予定だ。 

 既存のサービスとの違いは、携帯端末のみで動画の編集作業を行え、手軽に動画からパノラマ画像やサムネイル画像を作成できる点だ。ここでは、NTTサイバーソリューション研究所であらたに開発された、「パーソナル映像インデクシング」技術を採用。動画内から特徴点の抽出と追跡を行うことで背景の動きと動物体の動きを分離し、背景の動きのみからカメラワークを推定。動物体が大きく写っているシーンをアップショットとして検出することで、空間的な広がりを表現するパノラマ画像、および時間的な流れを表現するサムネイル画像を作成するという仕組みである。結果、パノラマ画像を見れば、1カットに収まらない大きな建造物や風景といったものの全体像が一目で見られるし、最初の1カットからは想像できない中盤や終盤の内容もサムネイル画像で時系列に沿って確かめられるというわけだ。

 そして、こうした編集作業を携帯端末だけで行えるようにしたのが、「モバイル映像ハンドリング」技術。表示画像が自動的に絞り込まれる仕組みだったり、チェックボックスを選択するだけで作業を進められるなど、携帯端末での使用を考慮した仕様になっているのだ。作成されたサムネイル画像に対し、コメントを添えたり、見せたくないサムネイル画像は削除したりといったことも簡単。より、動画を見せやすい仕組みというわけである。

 今回の実験に関する紹介やデモが終わったあとは、濱野氏による、事前調査で行われたモニターによる試用やアンケート調査の結果が発表された。首都圏および地方の大学生(主に20代)を対象に行われたそうで、今回のgooラボへの公開前にサービスのブラッシュアップとして活用されたようである。

 それによると、映像を撮影したいという人は多く、78%にもおよぶ。そして、自分で撮影した映像を公開したいかというと、「したい」が34%で、「相手を限定」が66%と、公開したくない人は0%とのことであった。どのような映像を公開したいかというと、スポーツなどの趣味や自分のペットなど、身近なものが圧倒的で、携帯動画を中心にしたコミュニティの可能性がうかがえるといえよう。モニターによるどのようなサービスに向いているかというアイディアとしては、ソーシャルニュースやレストランのリポートなどのリポート系、友だち同士の旅行などのコミュニケーション系など多数が挙げられたようで、いろいろと用途がありそうな「携帯動画パノラマ」サービスである。

 なお、NTTとNTTレゾナントそれぞれの役割だが、まずNTTは同社が開発した技術の提供となる。NTTレゾナントは、利用動向や利用者の意見を基にしたビジネス制の評価となる。また今後の予定としては、NTTが商用環境における同サービスの有用性および有効性の検証ということで、NTTレゾナントは今回の実験で得られたデータをもとに、gooでのサービス化も視野に入れたビジネス性の検討を行うとのことであった。
《デイビー日高》

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