C's Next、第2回グランプリは「トラベルチャンス」、女優賞は若干17歳の重盛さと美〜BIGLOBEが協力 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

C's Next、第2回グランプリは「トラベルチャンス」、女優賞は若干17歳の重盛さと美〜BIGLOBEが協力

エンタメ 映画・ドラマ
銀座YAMAHAホールは関係者で満員
  • 銀座YAMAHAホールは関係者で満員
  • C's Next特別審査員の要潤さん
  • C's Next女優賞は、若干17歳の重盛さと美が受賞
  • プレゼンターの海老瀬はな(左)、男優賞の林和哉(中央)、女優賞の重盛さと美(右)
  • 特別審査員の要潤(左)、金の卵賞の石橋亨介監督(中央)、銀の卵賞の杉原俊一郎監督(右)
  • C's Next全受賞者が勢揃い
  • 金の卵賞の石橋亨介監督作品「トラベルチャンス」
 松竹完全バックアップにより、次世代の映画監督、俳優を発掘する短編映画コンテスト「C's NEXT」。その第2回コンテスト本選が、6月11日に銀座YAMAHAホールで行われた。

 広くは一般から短編作品を公募して、評論家やクリエイターとは違った観点からエンタテインメント性の高い優秀作品8本が、BIGLOBEでの一般投票による2次審査で選出された。募集から実施までを通じて、BIGLOBE内の公式ブログで公表されたほか、その過程もドキュメンタリー番組としてBIGLOBEストリームでも配信という異例の試み。本選に残った“Survive8”作品は、

・「Primrose」(監督:たかひろや、出演:重盛さと美・小橋川嘉人)
・「Radio Ramond」(監督・脚本:杉田一成、主演:増渕茂・中川和恵)
・「SWING」(監督:杉原俊一郎、出演:京野均・堀内敏)
・「ピンポンず」(監督・脚本・編集:中野亮祐、主演:小野塚雄介・鎌田健太・堂ノ下英明)
・「オクラホマ・ゲーム」(監督・脚本:布江剛士、出演:渡辺泰史・柳田綾子)
・「トラベルチャンス」(監督:石橋亨介、主演:くらひろあき・奥山滋樹)
・「cable」(監督:清水伶・川中拓也・高塚絵里加・服部由香、出演:加賀里佳・長田結花・さとう美穂・遠藤ゆきえ)
・「奈落の光」(監督・脚本・撮影:長岡広太、主演:扇田拓也・吉川裕朋)

の8作品だ。

 本選では、優秀作品=金の卵賞・銀の卵賞、そして男優賞・女優賞がその場で選出され、制作費や次回作出演といった副賞が贈られることとなる。金の卵賞は特別審査員の要潤さんが選出し、本人の出演と制作費200万円が、銀の卵賞はC's Next実行委員会プロデューサチームが選出し制作費100万円が贈られる。役者賞に賞金はないものの、金の卵賞・銀の卵賞の監督作品に出演する権利を得る、というものだ。「なにか1つ、感動できるセリフ、カットがあれば、それでいい」という要潤さんによるあいさつの後、全8作品が上映され、各賞が発表された。

 C's Next女優賞は、切ないラブストーリー「Primrose」主演の若干17歳、重盛さと美が受賞。男優賞は選外作品の「年賀状」主演の林和哉となった。「これからの人生を演技に捧げたい」という重盛さと美は、作品中でも初々しいがリアルな演技力を見せてくれた。

 作品賞である銀の卵賞には、“街の住人”の一瞬の交錯を1シーンノーカットで描いた「SWING」の杉原俊一郎監督が、そしてグランプリである金の卵賞には、軽妙な笑いを丁寧に重ねた「トラベルチャンス」の石橋亨介監督が輝いた。

 本選に残った8作品とはいえ、その質は玉石混淆。あくまで個人的な感想だが、「せっかくのアイデアや俳優が、台無しだなあ」と感じる未熟な作品もあれば、技術、構成、コンセプトのバランス計算が光る作品もあるという、両極端な印象だった。とくにWeb投票でダントツの1位だったという「Radio Ramond」(監督・脚本:杉田一成)は、圧倒的な構成美と力量で見せてくれる作品だった。好き嫌いは分かれるかもしれないが、この監督はむしろ商業ベースのキャッチーな作品でこそ力量を発揮するのでは、と可能性を感じさせてくれた。

 ショートストーリーの作品であるからこそ、余計に技量が問われるコンテストだったが、これらの監督・俳優たちが、次回どんな作品を作り上げるか非常に興味深い。
《冨岡晶》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top