ヤフーと東日本旅客鉄道(JR東日本)は22日、両社の有する事業領域を基に包括的な業務提携を行うことで合意したと発表した。 今回の発表では、主な業務提携の内容は発表されたものの、具体的に実施日が決定しているというものがあるわけではなく、中長期的な視点での業務提携だとしている。 今回発表された具体的な業務提携は、「Yahoo!ショッピング」などヤフーのコンテンツサービスの料金支払いを「モバイルSuica」にて決済できるようにするというもので、来春をめどに実施する予定だとした。また、一般的なSuica電子マネー(カード)での決済についても今後検討していくとした。 さらに、2007年冬をめどに、両社のクレジットカードである「Yahoo!JAPANカード」と「ビュー・スイカ」を一体にした提携カード「Yahoo! JAPANカード Suica」(仮称)を発行するという。これに伴いクレジットで買い物をすると貯まる「Yahoo!ポイント」をSuicaのチャージ金額(SuicaSF)に変換できるサービスも開始するとしている。 このほか、今後はYahoo!ショッピングで購入した商品をJR東日本の駅にあるコンビニやコインロッカーで受け取れるようにするなど、両サービスのユーザーにとって利便性の高いサービスを提供できるよう案を出していくとした。 今回の業務提携について、会見の冒頭の挨拶でヤフーのCOOである喜多埜(きたの)氏は「リアルに窓口を持つJR東日本と組むことにメリットを感じた」とコメント。これと同調して、JR東日本のIT事業本部長である見並氏も「インターネットでのトップサービスを誇るヤフーと提携できたことをうれしく思う。(Suicaに)リアルな場面での利用に加え、バーチャルな場面での利用が加わることはエポックメイキングな出来事といえる」とした。