12月6日放送のMBS『住人十色』では、「郡上八幡へ脱サラ移住!広すぎ空き家を半分リノベした家」が放送される。今回の舞台は岐阜県郡上市。まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような古い街並みを通って到着した家は、築65年というレトロな元美容室だ。住人(アルジ)は、1年半前に名古屋から移住した35歳の夫妻。しかし中に入ると、まだリノベーションした様子はない。
実は、住人(アルジ)が購入した広い家は増改築が繰り返されたもので、美容室を含め大小合わせて5棟もある。そして全体をリノベすると費用も時間もかかるため、半分はリノベ、半分はそのままにしているという。

名古屋の都会で暮らしながら大手ゼネコンに勤めていた夫。夫妻で郡上八幡を訪れたことがきっかけで街に惹かれ、脱サラを決意する。そして、かねてから興味のあった中古の空き家を探し、1年ほどかかってようやく発見したのが元美容室付きの空き家だった。
だが全部で5棟もある広い家は、解体するにせよ全面改修するにせよ莫大な費用がかかることに。そこで考えたのが、建物全体の半分だけをリノベーションするというアイデア。コストを抑えてなんとか移住にこぎつけたのだった。


玄関から長い廊下を抜けた先は、15帖のリビングダイニング。脇にあるスペースの上は、明るさを求めて吹き抜けに。2階にあった押し入れと床の間を取り払い、立派な梁はそのまま残した。少し気になるのが、むき出しになった古い土壁や、打ちっぱなしの古い釘。これらは住人(アルジ)いわく「ラフ仕上げ」だそうで、あえて古い家の味わいを残すことで、リノベの工程も半分に。キッチンの壁も全面塗装はせず、ラフに仕上げている。

家は増改築を繰り返した結果、かなり入り組んだ造りをしていて、まるで迷宮のような隠し部屋まであったという。床でふさがれていた場所を開けると、なんと階段から続く味噌蔵が出現。その地下室は現在、くつろぎスペースとして活用している。移住後は地元の人々との交流も深まっているという住人(アルジ)夫妻。さらに夫は移住後、家具をリメイク・販売する事業を立ち上げ、将来は手を付けていない半分そのままの元美容室をショールームにする予定だ。

そんな家での暮らしに、妻は「毎日楽しい」と語り、夫も郡上八幡に来てから友達が急増したとか。大好きな街ではじめた半分リノベの家での暮らし。残りの半分への夢もこれから時間をかけて、膨らませていけそうだ。











