“世界一”の行方は最後までわからなくなった。ロサンゼルス・ドジャースが崖っぷちから脱出した。
ドジャースは11月1日(日本時間)、敵地ロジャース・センターで行われたトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第6戦で3-1と勝利した。
トロントでの第1~2戦を1勝1敗、本拠地ドジャー・スタジアムでの3連戦を1勝2敗とし、通算2勝3敗でブルージェイズに優勝一歩手前まで追い込まれていたドジャース。ただ、この日の勝利でシリーズ戦績をタイに戻し、世界一をかけて運命の第7戦を戦うことになった。
『スポーツソウル』は「“ヤマモトKKKKKK+ベッツ復活の適時打”ドジャース、トロント制圧で3勝3敗…ワールドシリーズは最終第7戦へ」と題し、熱戦の模様を報じている。
先発の山本由伸は6回を投げて5被安打、1四球、6奪三振、1失点の好投で勝利投手となった。今季ポストシーズン4勝目、ワールドシリーズでは2勝目だ。3試合連続の完投はならなかったが、それでも十分な投球内容だった。

リリーフ陣も奮闘し、ジャスティン・ロブレスキが1回無失点、佐々木朗希が1回無失点。最終9回には佐々木が無死二、三塁のピンチで降板すると、第7戦で先発予定だったタイラー・グラスノーが緊急登板。1回を無失点で締め、セーブを記録した。
打線ではムーキー・ベッツが1安打2打点と勝負強さを発揮。これまで不振が続いていたが、重要な場面で快音を響かせた。ウィル・スミスは先制の決勝二塁打を放つなど1安打1打点の活躍。大谷翔平も二塁打含む1安打1得点1四球と続いた。
一方、ブルージェイズは先発ケビン・ガウスマンが6回3被安打、2四球、8奪三振、3失点でクオリティスタートを記録したが、打線の援護がなく敗戦投手に。リリーフ陣も4人が登板して無失点リレーを見せただけに、惜しい黒星となった。
そのブルージェイズ打線ではジョージ・スプリンガーが2安打1打点、アディソン・バーガーとアーニー・クレメントもそれぞれ2安打ずつ放つも、チームはあと一歩及ばず。安打数ではドジャース4本に対しブルージェイズが8本と上回ったが、得点県では9打数1安打と拙攻が響いた。
試合は3回表にドジャースが先制。一死からトミー・エドマンが右方向へ二塁打を放つと、大谷翔平が申告敬遠で二死一、二塁に。ウィル・スミスの適時打で先制すると、フレディ・フリーマンの四球で満塁となり、ベッツの2点適時打で3-0と突き放した。
ただ、同回裏にブルージェイズがすぐさま反撃。バーガーが左翼へ二塁打、続くアンドレス・ヒメネスの二ゴロで二死三塁とし、スプリンガーの適時打で1-3と迫った。だがそれ以上の得点はなく、ドジャースが逃げ切ることに成功した。
これでシリーズは3勝3敗。ワールドチャンピオンの座を懸けた最終第7戦は11月2日、ロジャース・センターで行われる。



