齊藤京子が初主演でアイドル役を演じる映画『恋愛裁判』の公開日が、2026年1月23日(金)に決定した。あわせて、新たな映像と場面写真も公開された。
同作は、深田晃司監督が「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事から着想を得て10年をかけて完成させた渾身の作品。日本のアイドル界でささやかれる「恋愛禁止ルール」に焦点を当て、契約違反として裁判に発展した女性アイドルの姿を描く。
主人公の人気アイドル・山岡真衣を演じるのは、元日向坂46でセンターを務めた経験を持つ齊藤京子。昨年のグループ卒業以降、ドラマやバラエティ番組に引っ張りだこの彼女が映画初主演でアイドル役を演じる。
深田監督は主演の齊藤について「ひとつ言えることは、齊藤京子さんとの出会いがなければこの映画は完成しなかったということです。絵空事でしかなかった脚本に全身全霊で血肉を与えてくれた齊藤さんに心から敬服しています」と絶賛した。
山岡真衣と禁断の恋に落ちる中学時代の同級生・間山敬役には、現在放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」などで人気急上昇中の倉悠貴。真衣の所属事務所チーフマネージャー・矢吹早耶役にはNetflix「極悪女王」などで活躍を続ける唐田えりか。山岡真衣に対し訴えを起こす所属事務所の社長・吉田光一役には、声優界のレジェンドでありながら俳優としても大活躍中の津田健次郎が決定している。
今年の第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に正式出品され、世界最速となる公式上映が実施された。「恋愛禁止ルール」という日本独自のテーマでありながら、1000名を超える観客を魅了。上映終了後はスタンディングオベーションが沸き起こった。
新たに公開された映像には、カンヌでの公式上映の様子が収められており、監督と齊藤に向けられた熱いまなざしや歓声など、観客からの熱気あふれるリアクションが映し出されている。
また、新たに公開となった場面写真は、齊藤京子演じる山岡真衣と倉悠貴演じる間山敬が並ぶツーショット。山岡真衣が人気アイドルとして表舞台で見せる顔とは異なる、自然体でどこか安心した表情を見せる1枚となっている。

誰もが当たり前に受け流していた日本独自の「恋愛禁止ルール」。アイドルの「恋」は罪なのか。日本独特の文化と心理を掘り下げ、自ずとアイドルに「清廉さ」や「純潔さ」を求めてしまう日本人の"当たり前"に言及し、観る者に問いかける作品となっている。