10日、藤木直人主演ドラマ『最後の鑑定人』(フジテレビ系)が初回放送を終えた。同作は岩井圭也の同名小説を原作とするサイエンス×ミステリー作品。かつて科捜研のエースとして活躍した主人公が科学捜査を用いて難事件を解決に導いていく物語だ。この日、第1話の“真犯人”を演じた葉山奨之の場面写真が公開となった。
公開された写真は、葉山演じる渡部紀明が事件の重要参考人としてポリグラフ検査を実施している場面。検査器具で固定され、主人公の土門(藤木)に追い詰められる緊迫感あるシーンとなっている。

第1話では、海から引き上げられた水没車から身元不明の白骨化遺体が発見される事件が発生。神奈川県警は12年前に発生した強盗殺人事件に関連していると推察するが、手がかりが少なく捜査は行き詰まる。そこで県警はかつて科捜研で「最後の鑑定人」という異名で呼ばれていた土門に科学鑑定を依頼することになる。
土門の卓越した鑑定技術と科警研の協力により、白骨化遺体の身元を特定。その人物の関係者として渡部紀明(葉山)が捜査線に浮上するが、渡部は黙秘を貫く。しかし人の仕草で嘘を見抜くことができる高倉は、渡部の表情やそぶりに疑念を持つ。そこで土門はポリグラフ検査で「ある質問」を仕掛け、渡部の反応を伺おうとする。
同作は、毎週水曜22時から22時54分に放送中。第2話は22時20分から23時14分の放送となる。

【コメント全文】
―― ご自身の役柄をどのように考えて演じましたか?
このたび、“渡部紀明”を演じさせていただきました葉山奨之です。僕が演じたのは、かつては仲が良かった3人組のうちの1人。仲間の1人が暴力で関係性を支配しはじめ、そこから少しずつ壊れていく日常と、自分ではどうにもできない流れに巻き込まれていく様
子など、僕自身、撮影中は常に“もし自分だったら”と問いかけながら丁寧に演じました。
―― ポリグラフ検査のシーンは印象的でした…撮影していかがでしたか?
僕も俳優を続けていく中で、初めての経験でした。色々制限もある中、肉体的、精神的にもキツかったのですが、藤木さんをはじめ共演者の皆さんが作り上げて下さる空気感に合わせることができ、心の奥底にずっと抱えてきた葛藤や恐怖が爆発できたのではないかなと思います。また、感情の底にある揺れをどう表現するか、水田監督と話し合いながら挑みました!みなさんに助けられたからこそクライマックスのシーンが成立できたと思います。