阿部寛・北村匠海・杏らが映画『とんび』初日舞台挨拶登壇「時代を超えて、普遍的だけど感動する物語」 | RBB TODAY
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阿部寛・北村匠海・杏らが映画『とんび』初日舞台挨拶登壇「時代を超えて、普遍的だけど感動する物語」

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(C)2022 『とんび』 製作委員会
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 映画『とんび』が8日に公開。初日舞台挨拶が東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催され、主演の阿部寛、北村匠海、杏、安田 顕、大島優子、そして本作で監督をつとめた瀬々敬久が登壇した。

 幾度途切れても必ず繋がってゆく親子の絆を描いた重松清による不朽の名作小説を映画化した同作。ようやく公開を迎え、全国の観客に映画を届けられることになった気持ちを聞かれた主演の阿部は「瀬戸内海の穏やかさと町の人たちの暖かい雰囲気が、映画の中に刻まれています。素晴らしい作品になったと思います」と喜びの表情。さらに阿部演じるヤスの息子・アキラを演じた北村は「この時代に届くべき作品だなと、心の底から思います。沢山の方に見に来て頂き、僕らが現場で感じた温かさを、一人一人が受け取って、映画館を後にしてくれることを想像すると、とても嬉しく思います」と語った。

 感動の物語ということで、同作の中で思わず泣いてしまったシーンについて聞かれた阿部は「歌を歌う所があり、完成した映画を観たときに、こんなに胸をうつ歌ってあるんだなと思いました」とコメント。北村は「思春期の頃からのアキラを演じていて、(子供の頃のアキラを初めて)映画で観て、この作品は普通の映画よりも月日が早く過ぎ、感情の波が小刻みに動くので、ずっと泣いてました。自分が出てきてやっと正気に戻りました」と、自身が演じたアキラの幼少期の姿をみて感動したとコメントした。

 そして、新しい環境に身を置いたとき、自分の背中を押してくれた人について聞かれると、阿部は「この世界に入るときに親父に相談した時に、『(三人兄弟の)一番下だから失敗してもいいからとりあえずやってみろ』と言われ、この世界に入りました。普段は親父と話さないんですけど、たまに聞く意見を大事にしていました」と、芸能界に入る前に父親から言われた言葉について告白。杏は、「歴史上のいろんなことに思いを馳せると、今悩んでいることはちっぽけだなとか、逆に今この瞬間も、後に続いていく歴史の一部の一部ではあるけど、歴史の一つではあるから大切に生きよう。と、小説などをよんだりすると思います」と、自身が好きな歴史の一部に自分を置くことで気持ちを整理すると明かした。

 最後に、会場に駆け付けた観客に向けて、瀬々監督は「ヤスという人間の一生を、次の世代にバトンタッチすることを願って作りました。そして、新しい女性の生き方も描いています。この映画に描かれている家族は何処か欠けているのですが、その反面、正しい家族はあるのだろうかという疑問も問いかけています。この物語は、今僕たちが生きることに繋がっていくと思いますので、是非観て頂きたいです」と呼びかけ。

 さらに、主演の阿部は「親になった時は誰もが初めてであって、色々悩むと思います。正しい親なんていうのはないと思うんですよね。その都度悩んで失敗して、自分を責めて、そういう風に人間は生きていくんだと思います。正しいことを押し付けるのは間違っていると思います。優しさをもって、一生懸命愛情をもって人に接する。この映画の中には、いろんな優しい人間が沢山出てきて、たりない父親であるヤスを励まし合いながら、そしてみんなが親になって、優しさをもって育っていきます。こういう話は、時代を超えて、普遍的だけど感動する。そう信じてます」と強い想いと作品への自信と期待を伝え、イベントは終了した。
《KT》
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