華村あすか、『旬撮GIRL Vol.8』で“妄想撮”に挑戦 | RBB TODAY
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華村あすか、『旬撮GIRL Vol.8』で“妄想撮”に挑戦

エンタメ グラビア
華村あすか撮影/松田忠雄スタイリング/mocoヘアメイク/mahiro【提供:週刊SPA!編集部】
  • 華村あすか撮影/松田忠雄スタイリング/mocoヘアメイク/mahiro【提供:週刊SPA!編集部】
  • 華村あすか撮影/松田忠雄スタイリング/mocoヘアメイク/mahiro【提供:週刊SPA!編集部】
  • 華村あすか撮影/松田忠雄スタイリング/mocoヘアメイク/mahiro【提供:週刊SPA!編集部】
 『週刊SPA!』で撮り下ろされた水着グラビアをまとめた、写真集シリーズ『旬撮GIRL Vol.8』(いずれも扶桑社)が本日16日に発売された。


 同号では、グラビア企画「このあと、どうする?」に、山形県生まれで女優としても活躍する華村あすかが挑戦。タッグを組むのは、『愛がなんだ』『mellow』『his』などでメガホンを取る映画監督・今泉力哉で、書き下ろしのシナリオをもとに、「~深夜バイトの帰り道、彼女の家まで送った僕は...~」というテーマで撮影されている

 華村は同号の撮影について、「今泉力哉監督が描かれた世界観をグラビアという色で表現する事に不安と楽しみな期待を膨らませて現場に入りました。いざ始まると、カメラマンさんとの波長が凄く合って自然と想像が膨らんできて、次はどんな場所でどの衣装なのかとワクワクしたのを覚えています」とコメント。「そんな雰囲気が少しでも皆様に伝わればなと。ストーリーと照らし合わせて楽しんで見て頂きたいです」と呼びかけている。

 なお、今泉監督が描き下ろしたシナリオ本文も公開されている。内容は次の通り。

【今泉力哉監督のシナリオ本文】
同僚、といってもこの潰れかけの小さなレンタルビデオ店には、店長と俺と彼女しか働いていない。なぜこんなに美しい人がこんな店でアルバイトを始めたのか、店長に聞いても「映画が好きなんだとさ」としか教えてくれなかった。

そんな店長も行方不明になってはや3週間が経とうとしていた。

「何か事件に巻き込まれたんじゃないですかね? 今日、ひとりで帰るのちょっと無理かもです」

 彼女は基本早番で、どんなに遅くても20時には上がっていた。しかし、今日は店長不在の棚卸し。時計は23時を回っていた。

「家まで送りましょうか?」

 彼女の家は意外と遠く、少し後悔していた。靴底が減るな、などと考えながら、彼女に前から知りたかったことを聞いた。どうしてウチなんかで働き始めたのか、と。

「えー、それは本人には言えないですぅ」

 一切モテたことのない俺は一瞬、意味がわからなかったが、どうやら俺が目的で働きだしたらしい。
マジかよ。ごめん。さっきの全部嘘。少し背の高い俺の視界から見える胸元。香水、というか、いやもうなんですか、この綺麗な女性特有の匂いは。体臭、え、これが体臭? そういったものでおかしくならないために、汚い靴底のことを考えていただけです。

彼女の家は、ビデオ店バイトとはあまりにも不釣り合いな立派なオートロックのマンションだった。

「なーんだ。ここなら安全じゃん」

 あ、じゃん、とか言ってしまった、年甲斐もなく。すると彼女は私の耳元で「かわいい」と呟いた。

「帰るなんて言わないですよね? 実はオートロックも玄関の鍵も全部ぶっ壊れてるんです。誰でも入れちゃうの。ぶっ壊れてるから。今日は朝まで一緒に飲みましょ。日本酒があるの。越乃寒梅。お中元でもらったやつ。私、店長みたいに消えたくない。お願い!」

 もしかしてこの女、店長の失踪に関わっているのか……? その瞬間、不思議なことに俺の中には、恐怖心ではなく嫉妬心が芽生えていた。なんなら俺も消してもらいたい。減った靴底みたいに。俺は靴を脱いだ。ん、と吐息交じりに彼女が屈み、その靴を揃えた。

(今泉力哉)
《KT》
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