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Apple Watch Series 4は“買い”なのか?新旧モデルを比較検証

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Apple Watchの新旧モデルを徹底比較。左が最新のSeries 4。右は筆者が愛用しているSeries 2のNikeモデルだ
  • Apple Watchの新旧モデルを徹底比較。左が最新のSeries 4。右は筆者が愛用しているSeries 2のNikeモデルだ
  • Series 4は44mm、Series 2は42mmのモデル。本体のサイズはほぼ変わらず、画面の表示領域だけが拡大した
  • 側面のデジタルクラウンには触感センサーや電気式の心拍センサーが内蔵された
  • デジタルクラウンの厚みがやや薄くなっている
  • Series 4(スペースグレイの方)はマイクとスピーカーの位置を左右別々にしてハウリングのイズを解消した
  • 人の肌に触れる背面側も大きく変わった。Series 4はアンテナの感度を高めるため、サファイアガラスとセラミックのハイブリッド構造になっている
  • バンドは42mmのものが44mm、38mmのものが40mmのSeries 4にそれぞれ流用できる
  • Series 4で使える「インフォグラフ」のウォッチフェイス
■ヘルスケア機能がますます充実

 Apple Watch Series 4はデザインの面だけでなく、最新の基幹ソフトであるwatchOS 5との融合もさらに進んでいる。カスタム64bitデュアルコアプロセッサを搭載した次世代の「S4」チップによって処理性能は従来モデルの約2倍に高速化している。

 本体に内蔵する加速度・ジャイロセンサーも精度がアップしたことで、Series 4独自の新機能である「転倒検出」が追加された。Apple Watchを手首に身につけた状態で転倒するとアラートが通知されて、ユーザーはウォッチのナビゲーションに従って即座に119番に緊急通話をかけて救急車が呼べる。万が一転倒して意識を失ってしまった場合も、ユーザーが60秒間動けない状態であることをApple Watchが検知して、自動で救急車を呼び、緊急時連絡先にメッセージも送ってくれる。こちらの機能はApple Watch Series 4のセルラーモデルだけでなく、Wi-Fi専用モデルもペアリングされているiPhoneが近くにあれば利用できる。

 身につけたユーザーの転倒を知らせてくれる同様の機能を搭載する介護用デバイスはほかにもある。でも、Apple Watchのように見た目がスタイリッシュな時計であればシニア層の家族に抵抗感なく身に付けてもらえる可能性が高くなる。筆者も自分の母親にApple Watchをプレゼントしたくなってきた。

 Apple Watchには初代のモデルから光学式の心拍センサーが内蔵されているが、最新モデルのSeries 4には新しく、Digital Crownと背面のクリスタルの中に電気式の心拍センサーも合わせて搭載された。年末ごろに予定されているwatchOSの機能追加アップデート後に使えるようになる予定だ。アプリを立ち上げてからDigital Crownに片方の指を添えた状態で素速く正確に心拍を測定できる。

 watchOS 5から心拍が高いまま、あるいは低いままの状態が続くとアラートを飛ばしてくれる機能が追加された。こちらは従来の光学式心拍センサーのみを搭載するSeries 3以前のモデルでも使える。筆者もこのごろ健康診断を受けるたびに注記の項目が増えてきたので、あらためてヘルスケアデバイスとしてApple Watchを使いこなしたいと決意したばかりだった。厳密に言えば光学式の心拍センサーは脈拍から計算して心拍数を割り出すことしかできないので、電気式の心拍センサーの方が健康管理とワークアウトの両方でさらに信頼できるデータが得られるのか、アップデート後の使い勝手にとても期待している。

 なおアメリカでは年末に電気式の心拍センサーが使えるようになった後から、Apple Watchで心電図をPDFファイルに記録してヘルスケアアプリに保存、医師と共有できるサービスも始まるそうだ。日本での同様の使い方ができるようになるかは未定だが、ぜひ実現して欲しい機能だ。
《山本 敦》
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