ウェアラブルは今どこまで進化しているのか?第4回ウェアラブルEXPOの見どころを主催者に聞いた | RBB TODAY
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ウェアラブルは今どこまで進化しているのか?第4回ウェアラブルEXPOの見どころを主催者に聞いた

IT・デジタル ハードウェア
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リードエグジビションジャパン事務局長の前薗雄飛氏
  • リードエグジビションジャパン事務局長の前薗雄飛氏
  • 以前のウェアラブルEXPOで展示されたメガネスーパー「b.g.」のプロトタイプ
  • 記念すべき第1回ウェアラブルEXPOの様子
  • “素材”に注目が集まるのもウェアラブルEXPOならでは
  • 第1回の頃はウェアタイプの製品は少なかった
  • 当初はウェアラブルの象徴的な存在でもあったスマートグラス
 東京ビッグサイトにて、2018年1月17日より3日間開催される「第4回 ウェアラブルEXPO」。人工知能(AI)、AR、VR、さらには”ヒアラブル”など、ウェアラブルを取り巻く様々な技術や製品が展示される見込みだ。その見どころについて、主催社であるリードエグジビションジャパン事務局長の前薗雄飛氏に聞いた。

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■注目のブース、技術は?

 ウェアラブルEXPOは、世界最大級の規模でおこなわれるウェアラブルに関する展示会。最新のウェアラブル端末だけでなく、そこに関連する開発技術、およびウェアラブル端末を使って実現するソリューションなどが展示される。第4回となった今回は200社が出展を予定(うち初出展は80社)。東京ビッグサイトの同じエリアでは、別のテーマでも展示会が同時開催されており、それらを含めると期間中に出展する企業は2,600社にも上るという。

――注目のブースは?

 前薗氏「今回は様々なメーカーがメガネ型の端末を紹介します。たとえば、エプソン販売では両眼シースルーのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を用いた『スマートグラス MOVERIO』を、サン電子は作業現場で活用できるARスマートグラス『AceReal One』を展示します。

 これまでウェアラブルEXPOに初回から出展していたメガネスーパーは、新たにウェアラブル端末を開発するための会社Enhanlabo(エンハンラボ)を立ち上げました。今回、そのEnhanlaboが初出展しています。同社のブースでは、スマートグラスのアプローチとして機能を絞った製品「b.g.」(ビージー)。市場の反応を確かめながら、今後も開発を進めていくとのことです。

以前のウェアラブルEXPOで展示された「b.g.」のプロトタイプ。
以前のウェアラブルEXPOで展示された「b.g.」のプロトタイプ。今回はいよいよ量産型が披露される


 またウェアラブル端末を構成する非常に重要なキーデバイスである、センサーにも注目すべきでしょう。愛知製鋼のブースでは、独自の素材技術で超高感度を実現した磁気センサが展示されます。

 国内だけでなく、中国や台湾といった各国のパビリオンがあり、海外の企業の製品も見ることが可能です。出展者側も、様々な来場者に出会えるのを期待しています」。

当初はウェアラブルの象徴的な存在でもあったスマートグラス
第1回の頃から注目度の高かったスマートグラス


――注目すべき新たな動きなどあれば。

 前薗氏「開発技術で、導電性繊維の出展が相次いでいることに注目したいですね。たとえば東洋紡が「フィルム状導電素材」、帝人が「高機能繊維製品」、デュポンが「次世代伸縮性導電インクおよびフィルム」、そして旭化成が世界初の「伸縮電線」を展示します。ほかにも、これまで導電性繊維の開発を進めてきた主要メーカーが、今回、軒並み出展しています」。

“素材”に注目が集まるのもウェアラブルEXPOならでは
“素材”そのものに注目が集まるのもウェアラブルEXPOならでは


■セミナーにも期待

――セミナーやセッションで注目すべきは?

 前薗氏「セミナーには総勢45名が登壇します。満席に近いセッションも多く、これまで以上の反応の良さを感じています。基調講演でまず注目したいのは、世界最大のウェアラブルメーカーであるFitbit社からCEOのJames Park氏が登壇して『健康とウェルネスの未来』について講演します。Fitbitはこれまで、こうした場にはなかなか出展しなかったので、貴重な機会です。今回、新製品も出展するとのことなので期待ですね。

 また、日本マイクロソフトからはWindows & デバイスビジネス本部の三上智子氏が登壇して『Windows Mixed Realityで実現する次世代コンピューティング』について説明します。東京大学大学院の廣瀬通孝教授はAR、VR業界の顔とも言える第一人者ですが、『ARとウェアラブル』について特別講演します。ジョージア工科大学のThad Starner博士からは、自身が開発に携わっていた「Google glass」についての話も出てくると思いますので注目です。

 ベストセラー『データの見えざる手』の著者である日立製作所 理事の矢野和男氏は、ウェアラブルとAIの融合がテーマの特別講演で『人工知能はビジネスをどう変えるか』について語ります。

 ひとつひとつ細かく紹介していきたいところですが、とにかく例年を上回る数と内容の講演が予定されています。ウェアラブルの使い方の実例から、ウェアラブルを構成するキーデバイスの活用事例、製造現場や医療現場での使われ方など、その内容も幅広いのが特徴です。

 昨今、保守点検、保険、金融分野でもウェアラブル端末が使われるようになってきました。耳につける”ヒアラブル”について話をしてくれるのは、BONX、ソニーモバイルコミュニケーションズ、日本電気の3名の方々。『弊社ではこのように使っている』というような活用事例など。言わば手の内を明かすような話。普段なら絶対に聴くことができない貴重な機会です。

 展示もセミナーも、例年以上のコンテンツが揃いました。前回は3日間の合計で約15,000名にお越しいただきましたが、今回は17,000名以上の来場者を見込んでいます」。

■いまのトレンドは?

――この4年間でトレンドの移り変わりはあったのでしょうか?

 前薗氏「開始当初は、腕につける時計型の端末が主流でした。次にメガネ型のものが出て、やがてウェアにも広がった。ウェアラブルの定義が大きく広がったと感じています。業界でいえば、医療や保険といった分野にも拡大し始めています。

第1回の頃はウェアタイプの製品は少なかった
第1回の頃はウェアタイプの製品は少なかった


 第1回(2015年)から出展している愛知製鋼は、展示会での出会いを通じてスポーツメーカーのミズノから「野球にウェアラブル端末を活用したい」という話を持ちかけられました。そこから共同開発が始まり、今回、センサーを内蔵した野球ボールを出展します。回転数などのデータが取得できるそうです。企業同士の出会いが新製品を生んだ実例ですね。このように、第1回にセンサーを出していた企業が、そこでの出会いを経て第4回では製品を出展する、というストーリーは珍しくありません。この場で新製品を発表するメーカーも年々増えています」。

■同時開催にも注目

――同じ西展示棟で開催される、別の展示会についての見どころは。

 前薗氏「『第2回 ロボデックス ~ロボット開発・活用展~』『第2回 スマート工場EXPO』のほか、『第10回オートモーティブ ワールド』『第47回ネプコン ジャパン」』といった展示会を併催します。どの展示会も、ターゲット層が非常に似ています。特にロボデックスとウェアラブルEXPOは親和性が高く、たとえばロボットを見るにしても、ウェアラブルを見るにしても、その目的は業務改善ということで共通していたりします。

 ロボデックスは第2回の開催となります。前回と比較して、規模が1.5倍に拡大しています。いま継続して勢いが増している分野と言えるでしょう。セミナーでは、パルコ 執行役の林直孝氏が基調講演をおこないます。林氏は以前、ロボットで夜間の警備や在庫管理をやりたいとおっしゃっていました。従来ならスタッフが棚を回り、欠品を目で数えていましたが、それを自動で検知して発注するところまでやりたいと。今後は人手不足の時代なので、ロボットでカバーできるという見立てです。こうした動きについて、ロボットが人の仕事を奪う、と考えるのは短絡的です。これにより人間は人間にしかできない場面にリソースを投入できる、ということだと考えています」。

――その他、注目のセミナーなどあれば。

 前薗氏「物流におけるロボットの活用例を説明する特別講演に注目です。物流大手のMUJINが提供する搬送ロボットを、アスクルが搬送の用途で使用している。システムの構築を担当したのはオフィス エフエイ・コム。この3社が登壇して、提供者と利用者の立場でロボットによる最新物流を語ります」。

■多岐に渡る業界から人が訪れる

――来場者の客層は?

 前薗氏「半分弱はウェアラブルの開発メーカーと、その予備軍。半分はユーザーさんですね。建設、医療、フィットネス、娯楽、レストランなどのサービス関係など、多岐にわたる業界から人が訪れます。

 ウェアラブル端末を作ってみたい人も、使ってみたい人も、是非お越しいただきたいです。ここに来たら実際の製品が試せますし、次の年には自身が出展して、顧客を獲得しているなんてことも。

 また、展示会に横断的に参加できるのは、同時開催のメリットですね。ただ、規模が大きいので1日では見きれません。2日間、3日間の来場をおすすめしています」。

記念すべき第1回ウェアラブルEXPOの様子
第1回ウェアラブルEXPOの様子


 招待券を持参すれば、同時併催展も含めてすべての展示会をまわることができる。リードエグジビションジャパンに請求すれば無料で取得できるため、ご興味をお持ちの方はくれぐれもお忘れなく(招待券がない場合は、5,000円の入場料が必要になる)。

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《近藤謙太郎》
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