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LTE常時接続がノートパソコンのスタンダードに?5G時代にクアルコムが目論む戦略とは?

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SIM PCのエコシステムを語るスピーカーたち
  • SIM PCのエコシステムを語るスピーカーたち
  • Qualcomm Tech Summit
  • 会場となったマウイ島のリゾートホテル
  • Summit開幕
  • クアルコム エクゼクティブバイスプレジデントのChristiano Amon氏
  • マイクロソフト エクゼクティブバイスプレジデント Terry Myerson氏
  • ASUS CEO Jery Shen氏
  • HP バイスプレジデント Kevin Frost氏
 スマートフォンでの動画視聴は増え続けている。IoT時代では自動車からAIスピーカー、ロボット、産業機器がネットワークに繋がってくる。そのためには、5Gのような高速通信が欠かせないとされている。IoT時代というなら、通信するためにSIMごとにキャリアの契約で縛られたり、スマートフォンを経由させている場合ではない。

 クアルコムは、このコンセプトを835を搭載したASUS、HPの製品で実現させた。レノボも835を使用した同様なPCを発売する予定だという。次のモデルであるSnapdragon845では、さらに対応ベンダーを増やしていくという。

 PCがスマートフォンのようになるというのは、クアルコムだけが主張しているわけではない。

 今回のイベントの基調講演ではマイクロソフトのEVP(エクゼクティブバイスプレジデント)が登壇し、Windows 10におけるSnapdragonプラットフォームの推進にコミットする発表をおこなっている。マイクロソフトにとってインテルやAMD以外のプロセッサ、とくに4G、5G対応に強みがあるクアルコムのチップは歓迎ということだろう。そのAMDは、プロセッサメーカーだが、クアルコムと提携し、今回のイベントで自社のRAIZENというチップにSnapdragonを搭載し、通信チップ内蔵のプロセッサを開発すると発表している。

マイクロソフト エクゼクティブバイスプレジデント Terry Myerson氏
マイクロソフト エクゼクティブバイスプレジデント Terry Myerson氏


 さらに、米国の通信事業者であるスプリントはCOOが登壇し、来る5G時代にはSnapdoragnとWindows 10を組み合わせたPCは重要な存在だとスピーチした。ゲストはこれだけではない。サムスンからは社長(Dr. ES Jung氏)が登壇。中国シャオミのCEO(Lei Jun氏)もSnapdragon 845搭載スマートフォンの計画を発表した。

通信キャリア(スプリント)もSnapdragon Windows 10を推奨
通信キャリア(スプリント)もSnapdragon Windows 10を推奨


 クアルコムは、835、845といった通信チップ内蔵プロセッサを、カーナビ、ゲーム、AI、画像処理、カメラなどIoT機器全般に広げていく考えだ。
《中尾真二》
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