FacebookのザッカーバーグCEO、AIプロジェクトの中間報告を発表
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同氏が目指していたのは、映画「アイアンマン」に登場するJarvisのようなAIの構築で、実際に開発対象についてもJarvisと命名している。同社のエンジニアから、Facebookに使用されている内部技術やホームオートメーションの概要などに関して教えてもらいながら、電灯や温度、電化製品、音楽やセキュリティなどを、PCやスマートフォン経由でコミュニケーションをとりながら、制御できるシンプルなAIを構築したとのこと。
Python、PHP、Objective Cといった言語を使用したAIの開発自体は、(同氏が想像していたよりは)容易ではあったものの、業界標準のAPIや規格がないことから、家庭にある電化製品などを相互に通信ができるようにすることは、困難を極めたとしている。
Jarvisとはテキストメッセージまたは音声で会話ができる。すでに各社から様々なAIが登場しており、どこも状況は同じだろうが、同氏はAIに対してコンテキストなどを理解させるのに苦慮したなどの裏話も披露している。
自身の力で開発を行う中で気づいたことの1つとして、Jarvis(をはじめとしたAI)とのコミュニケーション手段には、音声よりもテキストが向いていると感じたそうだ。自信がJarvisを制御する際、他人の話し声などに邪魔されることがないほか、テキストであれば情報を得たいときに得られる点がその理由だというが、このあたりは今後、Facebookが(個人ではなく)会社として同様の開発を積極的に進める際のヒントになるのかもしれない。
今回、同氏はJarvisの開発に100時間を費やした。その中で、様々な学習をさせることには成功したものの、自発的に学習することをプログラミングするのは、たとえ1,000時間をかけても難しく、新たなブレイクスルーが必要であるとした。また、同氏は以前、5~10年以内に、人間よりも優れた視覚、聴覚、触覚などの各感覚や言語を備えたAIが実現できると予測していたが、今回の個人的な取り組みによってそうした予測に自信が持てたともしている。
なお、現地時間21日には、同氏と妻のプリシラ・チャン氏がJarvisを利用して作成した動画を投稿する予定となっている。