ソニー、家庭向けロボット事業を復活……「育てる喜び、愛情の対象」に | RBB TODAY
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ソニー、家庭向けロボット事業を復活……「育てる喜び、愛情の対象」に

IT・デジタル ハードウェア
ソニー「AIBO」(公式サイトより)
  • ソニー「AIBO」(公式サイトより)
  • ソニー「AIBO」(公式サイトより)
  • ソニーが2000年ごろに試作していた人型ロボット「QRIO」
  • ソニーの平井社長(IFA 2015にて撮影)
  • CES 2016でプレゼンテーションを行ったソニーの平井社長(c) Getty Images
 2006年3月に販売が終了したペットロボット「AIBO」以来、10年振りにロボット事業に参入したことを、ソニーが29日の経営方針説明会で発表した。

 この経営方針説明会では、「高収益企業への変革とソニーの未来への布石」と題して、平井一夫社長兼CEOが、2015年度~2017年度中期経営計画の進捗、および2018年度以降に向けたソニーの施策について説明した。同社は現在、収益性重視の経営への改革を進めており、すでにソニーブランドを冠したコンシューマーエレクトロニクス事業が復活しつつある。

 そして将来に向けた新たな取り組みとして、「ユーザーの皆様に感動をもたらし、人々の好奇心を刺激する会社であり続ける」というミッションを提示。その具体的な事例として、ロボットの開発に着手していることを明らかにした。

 このロボットは、「家庭での生活をより便利かつ快適に楽しめる用途として、お客様と心のつながりを持ち、育てる喜び、愛情の対象になり得るようなロボット」だという。すでに、2016年4月に事業化に向けた組織を立ち上げており、「感動体験をもたらす新たな事業モデル」の提案を目指すとしている。

 「愛情の対象になり得るロボット」というコンセプトは、かつてのAIBOでも見られたものだ。実際、AIBOは単なるロボットではなく、ペットロボットとして愛されていたが。2014年にソニーの修理対応が終了。以降は、その“死”に対抗すべく、有志による部品調達や修理が行われ、その“延命”が時折話題になっているほどだ。

 ソニーがもう一度、このように愛されるロボットを作れるかどうかだが、当時と比較し、スマートフォンの爆発的普及、VRやAI技術の進歩といった要因がある。2000年前後には、人型ロボット「QRIO」も試作している。AIBOやQRIO以上に、人の感情を揺さぶるようなロボットの登場を期待したい。
《赤坂薫》
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