“民泊”の強い味方!? インバウンドビジネスで期待される「スマートロック」 | RBB TODAY
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“民泊”の強い味方!? インバウンドビジネスで期待される「スマートロック」

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「Qrio SmartLock」
  • 「Qrio SmartLock」
  • インベスターズクラウド 社長 古木大咲氏
 今後、大きな需要の伸びが期待されるインバウンド向けに、スマートロックの活用に乗り出している企業もある。アパートの企画販売を手がける、株式会社インベスターズクラウドもそのひとつだ。

 インベスターズクラウドは“アプリではじめるアパート経営”を謳う会社。自社開発したアパート経営プラットフォーム「TATERU」を通じ、土地情報の提供から、アパートの企画、施工、賃貸管理まで、スマートデバイスを使ったワンストップサービスで評判を得てきた。

 インベスターズクラウドが今後、戦略の中心に据えているのがスマートドアホン「TATERU kit」の開発と実用化。「TATERU kit」とは同社社長の古木大咲氏によれば次のようなものだ。

「室内に設置したタブレットやスマートフォンと連動し、外出先からでも動画を見ながら受話応対、不在時の室内確認するというのが機能の中心。タブレットによるセントラルコントロールで様々なスマート家電との連携も図れますので、帰宅前にスマホからクーラーを入れておいたりすることもできます」

 いってみれば家中のリモコンを一まとめにして、外出先からでも使えるようにしたもの。そこに、スマートロックの機能を搭載しようというのは、いわば自然な流れだろう。今年1月にQrioと技術提携し、スマートロックのシステムを活用している。

■民泊の物件管理を無人化する

 古木社長が「TATERU kit」にスマートロックを搭載したのは、「リモコン一元化」を目指したからというわけではない。今後インバウンド向けに需要が見込まれる民泊で活用しようと考えているのだ。


「現在のところ民泊はインターネットで可能なのは予約まで。あとはホストと待ち合わせて鍵を貰い、部屋の説明を受けて、家電の使い方を教えてもらう。そして退去するときはホストに鍵を返さねばならない。ほぼ『人対人』の対応なんです。それがスマートロックが搭載された『TATERU kit』を用いれば、スマートホン、タブレットで対応可能になります」

 不動産管理同様にスマートロックによる鍵管理の省力化や、遠隔操作による効率化は、民泊でも大いに活用できるというわけだ。さらに民泊のような外国人の利用者が多い施設では管理者、利用者ともに利点は多くなると古木氏はいう。

「例えば、部屋の鍵を返却せずにそのまま持って帰ってしまったり、鍵をかけずに外出して空き巣に入られるなど。インバウンド向けの民泊では、日本人であれば起こりえないような事態も想定され得ます。しかし、『TATERU kit』で入退室の手続きをIT化すれば、これら鍵の管理に関わるトラブルなくなります」

 その他、スマートロックと「TATERU kit」の組み合わせは、民泊サービスの差別化にもプラスに働くという。

「『TATERU kit』を多言語対応にすることで、言葉の壁も取り払われる。部屋の説明や家電の使い方はもちろんのこと、周辺観光地の案内、劇場のチケット予約、タクシーの呼び出しといった、知識や専門性が必要になるホテルのコンシェルジュのような機能を利用者の言語で対応するなど可能性は大きくあります。また懸念されている騒音問題に関しても、室内の音量が一定以上になった場合にアラートで警告を発するようなシステムを検討中です。2~3人の管理人を雇い24時間対応することを考えたら人的コストの削減は大きなものになりますよね」

 インベスターズクラウドでは「TATERU kit」を国による規制緩和が決まり次第、民泊としても本格稼動させる予定とのこと。 利用者にも、管理者にもメリットが多いスマートロック。街の不動産業者や民泊を想定している事業者は導入を検討してみてはいかがだろう?

民泊の強い味方登場!? 驚きのスマートロック(後編)

《HANJO HANJO編集部》
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